「白井悠介のなんとかなるさ」①ぼくも声優になりたい

小説・エッセイ

2020/4/6


 ダ・ヴィンチニュース読者のみなさん、はじめまして。白井悠介です!

 このたび初めてのエッセイを連載させていただくにあたり、まずはどんなことを書いたらいいんだろう……と悩みまして。で、まずはぼくのことを知らない読者さんに向けて、簡単な自己紹介をさせていただこうかな、と。担当編集さんからは「“なんとかなるさ”をテーマにしましょう」とアイデアをいただいたんですが、そもそもぼくに関する前提知識がなかったら、このエッセイ自体が「なんとかならない」ですからね。というわけで今回は、白井悠介とはどんな人物なのか、を簡単に紹介させていただきます!

 職業は声優をしております。出演作は『美男高校地球防衛部LOVE!』や『アイドリッシュセブン』など、最近だと『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』という作品で〈飴村乱数(あめむら・らむだ)〉役を演じさせていただきました。これまでにない可愛らしい役柄で、しかもラップまで歌っています。ぼくにとっても非常にチャレンジングでしたが、ありがたいことに、声優・白井悠介を知っていただくひとつのきっかけになりました。

 ぼくは長野県にある画材店の次男として生まれました。優秀な兄と弟に挟まれて育ちましたが、ぼく自身はとてもじゃないけど優秀だったとは言えないかもしれません。…というか、むしろ、ぼくは兄弟のなかで一番のトラブルメイカーでした。勉強が嫌いで、いつも問題を起こしてばかり。両親にはとても苦労をかけたなぁ……と、そのエピソードはまた追って。

 両親はとてもやさしく、良く言えば放任主義。どこにでもあるようなとても平和な家庭で、のびのびと育てられました。のびのび育てられすぎた結果が、いまのぼくなんですけどね。

 幼い頃からアニメやゲームが大好きで、兄や弟と一緒にそういったコンテンツを楽しんでいました。声優を志したのは高校生の頃。同様に声優を夢見ていた兄が、声優の専門学校に進学したのがきっかけです。夢に向かって上京した兄の背中を見て、「あ、声優って目指してもいいんだ!」と驚いたことを覚えています。

 ただし、「ぼくも声優になりたい」と両親に打ち明けたときの父の一言は忘れられません。

「まさかお前もか!!!」

 3人兄弟の上ふたりが声優を目指す。父にとってはまさに青天の霹靂だったのでしょう。そりゃそうですよね。当時の父の心労を思うと、申し訳なさでいっぱいです。

 でも、いまではこうして声優として生計が立てられるようになり、家族はみんな応援してくれています。一番の問題児だった息子も、東京でなんとかやっている。やっと親孝行ができたかな、とぼく自身も安心しています。

 とはいえ、現在に至るまではそれなりに苦労もしてきました。声優になるためには専門学校と養成所を経由してデビューするのが王道なんですが、ぼくは専門学校も養成所も、それぞれ2箇所を経由しているんです。あわせて4箇所。要するに、ふつうの人の2倍ですね。遠回りをした分、デビューが遅くなるのも必然なわけで、そうなると、余計に焦ってしまうんです。じゃあ、なんでそんなに遠回りしたんだっていうツッコミが聞こえてきそうですが、そのあたりもこの連載で伝えていければいいなと思っています。

 次回からは幼少期まで遡って、ぼく自身のことを深堀りしていこうと思います。そのなかで、ぼくがモットーにしている「なんとかなるさ」という考え方についても触れられれば。まぁ、なんとかならなかったエピソードもたくさんあるんですけどね……。では、また次回お会いしましょう!


今週の一言:兄の背中を追いかけて何が悪い!

構成協力=五十嵐 大 写真=干川 修 スタイリング=小林かおる ヘアメイク=川口愉里恵

第2回につづく

しらい・ゆうすけ
1月18日、長野県生まれ。2011年に声優デビュー。2015年に出演した『美男高校地球防衛部LOVE!』で注目を集め、以降、『アイドルマスター SideM』『アイドリッシュセブン』『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』などの話題作への出演が相次ぐ。「理想の緑」をブランドアイコンとする、オリジナルアパレルブランド【MIDORI】も立ち上げたほか、YouTuberとしての活動もスタートし、「しらいむチャンネル」で自由気ままな動画も投稿中。
公式Twitter:@shirai_universe
公式YouTubeチャンネル:しらいむチャンネル
MIDORI公式サイト:アパレルブランド