文章が苦手でも書けるようになる! 初心者のための5つの推敲ポイント/言葉を減らせば文章は分かりやすくなる⑤

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公開日:2020/6/10

日本語の専門家としてテレビで活躍中の著者が、「短く、わかりやすい文章」の書き方をやさしく解説。「書き出せない」「まとまらない」という文章が苦手な人から、「もっと文章スキルを上げたい」という人まで役立つテクニックが満載です。

『言葉を減らせば文章は分かりやすくなる』(山口謠司/ワニブックス)

慣れるが勝ち。頭の中を〝思いっきり〟書いて推敲してみる

「書くことを明確に決めてから書くと言われても……」

 という人もいるでしょう。

 実際に、文章を書くのが本当に苦手、という人は多いのです。全く書き出せない人もけっこういます。

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 しかし、これはトレーニングをすれば克服できることなので安心してください。

 今では論文や本を書けるようになりましたが、私も初めて文章を書いたときは迷いました。

 それでも、書けるようになるので、訓練と慣れが大事なのだと思います。

 では、文章が苦手であったり、あまり書く習慣がない人はどうすればいいのでしょうか。

〝慣れ〟が大事

 そういう人は、2軸で考えを明確にしてから書くことにも慣れていないはずです。

 まずは1つの軸を明確にして思いっきり書いてみてください。思考を全部書き切ればいいのです。

 まずは、どんどん文章を書いてください。そして、文章を書くことに慣れればいいのです。

 文章と触れる機会が増えてきたら、2軸で思考を明確にして、このあとご紹介していく型に沿って短く書けばいいのですから。

 まずは、書いてみる。

 そして、読み直して推敲していくのです。

 初心者の推敲のポイントは、

・同じことを何度も言っていないか?
・文と文との流れがスムーズか?
・不必要な情報が入っていないか?
・論旨は明快か?
・スムーズに速く読めるか?

 とチェックしていくことです。文章が長くなりすぎたら、句点(。)で切ってみてください。

 まずは、文章を書くことに慣れることが第一歩です。

まとめ

・文章を書くためには、「伝えたいこと」が必要

・思考を整理しないと意味不明な文章が出来上がる

・漠然と頭に浮かんでいる考えの中から、「これを言いたい」と思うことを取り出す作業をする

・2つの軸を使うと思考が明確になる

・キーワードを元に情報を集める

・校正には5つのポイントがある

<第6回に続く>