いろいろ期待してしまうけどそういう意味ではありません…「セクシー素数」/声に出して読みたい理系用語③

スポーツ・科学

公開日:2020/6/10

言うだけで気持ちいい! 説明できたらカッコいい! 理系でも全部は知らない、珠玉の用語を集めました。思わず人に話したくなる、カッコイイ理系用語が満載の1冊から、10の言葉を厳選してご紹介します。

『声に出して読みたい理系用語』(信定邦洋/KADOKAWA)

組み合わせは無限!?
セクシー素数

数学
自慢できる度:7

 いろいろ期待してしまう響きですが、残念ながらそういう意味ではありません(笑)。

 セクシー素数(sexy primes)とは、差が6である素数の組のことをいいます。
(5, 11), (7, 13), (11, 17), (13, 19), (17, 23),(23, 29),……

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 この名前は、ラテン語で6を「sex」と表すことに由来します。なお、セクシー素数が無数に存在するかどうかはわかっていません。

 また、次に示すように、3つの素数の組( p, p + 6, p +12) であり、かつ p + 18 が素数ではない場合を「セクシー素数の三つ組」といいます。セクシーな三つ子の姉妹みたいで魅惑的ですね(妄想)。
(7, 13, 19), (17, 23, 29), (31, 37, 43), (47, 53, 59), ……

 ちなみに、(3,5),(5,7),(11,13),(17,19)のような「差が2である2つの素数の組(p,p+2)」は「双子素数(twin primes)」、(3,7),(7,11),(13,17),(19,23)のような「差が4である2つの素数の組(p,p+4)」は「いとこ素数(cousin primes)」と呼ばれます。



<第4回に続く>