顔がいい、胸キュン、作り込まれた物語……いま世界中で「タイBL」が熱い理由を『2gether the Series』沼落ちライターが語る!

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更新日:2020/6/15

GMM公式Instagramより

 いまやTwitterの世界トレンドで1位を取るほどの人気コンテンツとなった“タイBL”。とはいえ、タイのドラマ、しかもBLという世界に二の足を踏んでいる人も多いはず。そんな人たちにこそ知ってもらいたい、今だからこそ観たかったラブストーリーが満載のタイBLの魅力を、その沼にハマったいちオタク目線から紹介します!

 恋をして、相手を思うだけで幸せになったり、目が合っただけでドキドキして動けなくなったり…。気持ちを言ってしまえば友達ではいられなくなってしまうから、必死に隠したり、だからこそすれ違ったり、嫉妬したり…。そんな純粋なラブストーリー、みんな大好きですよね! そこで紹介したいのが、いまやTwitterの世界トレンド1位にも輝くようになった、大ブレイク中の“タイBL”です! ここにお望みのラブストーリー、全部詰まっているんです!

 いや、でもBLに耐性ないし…。タイのドラマってどんなもの? そんな戸惑いもあることでしょう。でも、百聞は一見に如かず。ぜひYouTubeでこれから紹介するタイBLの作品たちを検索してみてください。そこには、想像を超えるビジュアルの俳優たちが、笑って、泣いて、全力で恋愛を、青春を送る姿が映されています。その姿は、とてもピュアでまっすぐ。私たちが見たかった、ラブストーリーを見せてくれているのです。

 この人気の火付け役となったのが、YouTubeとLINE TVの再生回数が3億回(2020年5月現在)を超え、タイBLを多くの人たちに知らしめた『2gether the Series』。最高のパートナーとは誰なのかを考えるキュートで人たらしなTineが、ゲイのGreenに迫られ、回避するためにクールで圧倒的なビジュアルを持つ大学の人気者、Sarawatに偽の彼氏になってほしいとお願いするところから物語はスタート。

 物語が進むうちに、2人の距離は縮まり、TineがSarawatへの本当の気持ちに気づいたところで、ドラマはそれまでに散らばっていた伏線を見事に回収し、視聴者は間違いなくまた1話から観たくなるという、驚くほど素晴らしい脚本にビックリ。回が進むほどに物語は深くなり、終盤にはすべてのキャストが大きな意味を持ち、何気ない言動や小道具さえもが意味を持つ仕上がりになっているのです。これぞドラマ…ひとつも無意味なものがない…! 日本だったらギャラクシー賞待ったなし! Tineをひたむきにずっと思い続けるSarawatと、最初はフリだったSarawatとの関係に、次第に心を奪われ、時に嫉妬し、受け入れていくTineの心境の変化を追っていた世界中の人々が、この2人の恋路を応援していました。

 現在は今後行われる有料配信や、盤発売の権利を日本の会社が購入したため、YouTubeで見ることはできなくなっていますが、バラエティ番組や特別番組がいまも視聴可能。ぜひ観られる日を心待ちにしましょう!

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 ここで生まれた“サラタイ”こと、SarawatとTine、中の人であるBrightとWinの2人は、このドラマで大ブレイク。ドラマ終了後にスポンサーである飲料水の提供で行われた特別バラエティ番組『Play2gether』では、キャストのメンバーとともに楽器を演奏し、ドラマで使用されたScrubbの楽曲を熱唱。

 翌週には視聴者の願いをアンケートで集めたのかと思うくらいの需要と供給を見せ、パジャマパーティを開催。そして、年内にスペシャルエピソードを5話制作することも発表された。もちろん、SNSでは世界中が歓喜。世界中のオタクが(心の中)手を取り合って喜べるのも、このタイBLの魅力のひとつ。世界中のファンの人たちが呟いた、タイ語や中国語、英語などのツイートを、翻訳機能で中途半端に翻訳した日本語を見て、想像を膨らまし、情報を得ていたのは私だけではないはずです。

 このドラマのほかにも、名作は多数。異常に怖い大学の先輩と、その先輩に異常に反論する後輩が、いつのまにか惹かれ合い、シーズン2ではあんなに怖かった先輩に対して「かわいい」の語彙しか生まれなくなる「SOTUS」シリーズも中毒性のある大名作です。この作品が制作されたのが2017年。日本でもファンミーティングが行われたほどの人気作ですが、今になってハマる人も多数。

 そのほか、男性同士の恋愛だからこそ、家族にカミングアウトができず悩む、優しくて温かい主人公と、衝動的で独占欲が強く、でも、まっすぐに気持ちをぶつけてくる対照的な2人が衝突し合いながらも、愛を育てていく『Dark Blue Kiss』や、自分の気持ちを受け入れてもらえないのではないかと悩みながら、必死に思いを隠し、親友を演じる姿が切なく涙を誘う『Theory of love』など、どの作品も恋愛の楽しみだけでなく、悲しみや苦しみ、切なさなどを全部網羅しているのです。

 さらに、なによりも嬉しいのが、タイBLのほとんどが、ハッピーエンドで終わるということ。ただただ、幸せになってもらいたい、この2人をずっと見ていたい、そう思いながら10話以上観ている視聴者にとって、これ以上幸せなことはありません。そして願うのです。「この2人がずっと一緒にいられますように!」と!

 この4作品のカップルは圧倒的な人気を持ち、5月30日から6月20日までの毎週土曜日、それぞれ2人ずつ、VLIVEのアプリでオンラインのファンミーティングを開催中。残念ながらリアルタイムでの日本語字幕はついていませんが、SNSでも「何を言っているかわからないけど楽しい」「きっとこう言っている」という想像とリアクションだけで楽しませているのはさすが。ちなみにアーカイブは字幕がつくことがあるようなので、期待して待ちましょう。

 きっと、どのドラマを見たとしても、そのカップルに夢中になることはたしか。さらに嬉しいのが、素顔が見られるバラエティ番組に、このカップルで出演してくれるということ。もう役を抜けているはずなのに、プライベートでも仲よくしてくれている姿は癒し。しかも、なぜか距離感がおかしく、つねにくっついているのも最高なのです。公式のSNSでも、お互いに返事をし合ったり、お互いにタグ付けをしたりと、ドラマを超えて、そのカップルが続いている感覚を疑似体験させてくれるのです。これは本当にありがたい…。

 これらの作品は、ドラマにしてもバラエティ番組にしても、日本語字幕を有志の方々がつけてくれているのですぐに楽しむことができます。とても迅速に日本語をつけてくれる方々には足を向けて眠れません…。ありがとうございます…!

 気づいたらハマってしまう、タイBLの沼。作りこまれた脚本だからこそ夢中になる面白さ、俳優たちの名演技、顔の良さ、そしてドラマ放送期間中のリアクション動画や、ドラマ終了後のアフターケアなど、福利厚生が効きまくっているこの世界に、ぜひ足を踏み入れてみてほしいです。寝不足で肌はがさつきますが、心は間違いなく潤うはずですよ。

文=吉田可奈

<プロフィール>
吉田可奈:好きをとことん広めたいエンタメ系フリーライター。ダヴィンチやInRed、俳優誌などで執筆中。