『2gether』だけじゃない! タイBLの爆発的ブームの元祖的存在『SOTUS the series』のススメ

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公開日:2020/6/19

GMMTV公式Instagramより

 いまやTwitterの世界トレンドで1位を取るほどの人気コンテンツとなった“タイBL”。とはいえ、タイのドラマ、しかもBLという世界に二の足を踏んでいる人も多いはず。そんな人たちにこそ知ってもらいたい、今だからこそ観たかったラブストーリーが満載のタイBLの魅力を、その沼にハマったいちオタク目線から紹介します!

 いきなり始まったダ・ヴィンチニュースでのタイBL連載『あつまれ! タイBLの沼』。

 連載初日に、爆発的ブレイク(一過性のブームという言葉は使いたくない)の火付け役である『2gether the series』のYouTubeが権利関係で観られなくなるという、いきなり大きな壁が立ちはだかりましたが、これは時間が解決する問題。日本で映像化することは確約されたからこそ、そこは落ち着いて待つとしましょう。(ちなみに私はYouTubeから『2gether the series』が消えた日を6.12事件と呼んでいます)

 ということで、初回はタイBLが取り巻く現状をお送りしましたが、第2回は、この爆発的ブームの元祖的存在、『SOTUS the series』を紹介します!

 先日、日本でも“アジドラ”こと、ASiA DRAMATIC TVやGYAO!などで放送され話題になった本作ですが、タイ本国では2016年に放送された、4年前の作品となります。

 本作は、「Seniority(尊敬)」「Order(秩序)」「Tradition(伝統)」「Unity(団結)」「Spirit(思いやり)」の頭文字をとった“SOTUS“という、上級生が新入生に対して様々なことを教える校内システムが存在する大学の工学部に、コングポップ(Singto)が入学するところから始まります。このSOTUSで、新入生の教育を担当する大学3年生のアーティット(Krist)は、驚くほど厳しくて、日本のドラマなら絶対にコンプライアンスに引っ掛かるのでは…と思うほどのパワハラに、思わず目を伏せてしまうほど…。でも、そこを耐えてください! 人間、高く飛ぶには低くしゃがむことが何よりも大事! このアーティット先輩に対し、ビックリするほど突っかかる新入生、コングポップが、とあるきっかけで、みんなの前で「先輩を僕の妻にします」と宣言してしまったものだからもう大パニック! 私がこの場にいたら全身が震え、「な、何をいってるんや」という混乱で白目をむいてしまうに違いありません。心臓に毛、生えすぎでしょ…? いや、もう鋼鉄でしょ…ハート強すぎ…。(以下、先輩を僕の妻にしますシーンをお納めください…)

 物語が進むにつれて、先輩がどうしてここまで厳しくしているのかが明かされていき、さらにコングポップが先輩への想いを募らせていくのですが…。ここからこのドラマの最高の物語が幕開けです! 高圧的なのに、甘くてキュートなドリンク、ピンクミルクが好きなかわいい一面を持つアーティット先輩と、凛として、強さも兼ねそろえているのに、好きな先輩のことになると、自分を見失いがちになってしまう、実は大会社の社長の息子というコングポップが最初は敵対しながらも、徐々に近づき、いつのまにか想い人に…。真っ直ぐなコングポップの想いに気づき、戸惑いながらも受け入れる先輩のかわいさたるや…。橋の上でのキスシーンはもうスクショして出力して拡大コピーして居間の壁紙にしたいくらい美しいんです!(個人的には、部屋で前髪をおろしている先輩が悶えるほどかわいいです)

 ちなみにご本人たちのIGことインスタにはすさまじい破壊力のお顔とリアル感あふれる写真が並んでおります。

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อะแด๊ะ 👁

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I love these imperfections. . . 📸 by : @lukevoyage

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 人気作品に続編ができるのはタイBLの定式。もちろん、『SOTUS the series』にも続編が存在します。続編の『SOTUS S the series』では、付き合って3年が経つ、社会人になった先輩と就活中のコングポップのお話になるのですが、サラリーマンの先輩がたまらなく素敵で…。今まで大学でめちゃくちゃ威張っていたのに、新入社員として先輩社員にビクビクしているかわいさもたまらないんです…。さらに、そこにインターンで追いかけてきちゃうコングポップもまた良し。

 ただ、タイBLにあるあるなんですが、報告・連絡・相談がウルトラ下手くそなせいで、ふたりの気持ちはお互いを思っているのにすれ違って、相手のために嘘をついたり、我慢をして思いきり泣いてしまったり…。夫のために髪を売り、金時計につける鎖を買った妻と、妻のために大事な金時計を売り、髪をとく櫛を買う夫という『賢者の贈り物』が1862年にありましたが、放送当時は2016年! LINE使ってくれよ~!!!! このドラマ、LINEが協賛でしょ~! Facebook使ってるならメッセンジャーでもいいから~! っていうくらいすれ違うんです。切ない…。でもタイBLの良いところは、ほぼハッピーエンドになるというところ。そんなすれ違いも、「絶対大丈夫だから!」と思えて、なんとか自分を保つことができるのです。

 そしてさらに見てほしいのが、このふたりの後日談の『Our Skyy』。留学することを決めたコングポップと、彼の幸せを願って、僕たちは一緒にいるべきじゃないと別れを告げる先輩の悲しくも切ない物語。体中に水を点滴しながらじゃないと脱水症状になるくらい泣いてしまう仕上がりに…。

 ここで終わらせないのが元祖タイBL。この役のまま、ふたりにQ&Aをするミニ番組が用意されています。ふたりがどのタイミングで好きになったのか、気になるふたりの夜事情(!?)、とにかく仲良しにじゃれ合うふたりを思う存分浴びることのできる映像は、実生活に戻ることはなかなか難しいほどのシロモノ。私の友人はすでにこのシリーズを何度も何度も観返して、バグったゲームのようになっています。きっと現実世界に戻ることはないでしょう…。

 先日、このふたりの中の人であるSingtoとKristがV LIVEを通して、オンラインファンミーティング『GLOBAL LIVE FAN MEETING』を行いました。ここでも、ドラマのインタビューで「何時間でも見つめ合っていられる」と言っていた通り、じっと見つめ合い、手を重ねながら素敵な歌を聴かせてくれました。こちらはVLIVE のアプリからアーカイブを見ることができるチケットが購入可能なので、その世界をぜひ堪能してください。

 さらに、ふたりのインスタは、4年が経った今も、仲良しを伝えてくれる投稿が多く、私たちを何年たっても夢から覚ましてはくれません。

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จะดึง จะตึง จะเอาไง 😉

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 なにより嬉しいのが、Kristが取材で、記者に今後BLシリーズに出るのかと聞かれた際、「将来的にはどうかわからないけど、Singtoと共演するなら、勇気が出る。つねに僕らはくっついていられるし、こういう(BLの)キャラクターはSingtoとだからできる」と公言しているのもたまらない…。視聴者の期待通りに応えてくれる、いや、期待以上の答えをくれる彼らに、もはや足を向けて眠ることができません…。

 まだ『SOTUS』の世界に足を踏み入れていないのであれば、ぜひ一歩、勇気を出して飛び込んでください。そこには、衝突しつつも、かわいくて切ないふたりのラブストーリーにニヤニヤがとまらないはずですよ。

 本作にハマったのなら、Singtoが主演の“とな墓”と呼ばれているBL作品『彼は清明節に僕のお墓の隣にお参りにきた』もオススメ。Kristは『SOTUS the series』でデビュー後、毎年数々のドラマに出演していますが、BL作品ではなく、韓国ドラマをリメイクした『WHO ARE YOU』や『One Night Steal』など、男女の恋愛作品に出演しているので、ぜひチェックしてくださいね。

文=吉田可奈

<プロフィール>
吉田可奈:好きをとことん広めたいエンタメ系フリーライター。ダヴィンチやInRed、俳優誌などで執筆中。