肌の柔らかさ、足りてる? 大切なのは肌の弱酸性バリア/肌が乾くクセを全部やめてみた。④

健康・美容

公開日:2020/7/4

化粧ノリが悪い、肌がゴワつく、肌がゆらぐ…。そんな肌悩みを解決! 「sweet」「mina」などで活躍するモデル・野崎萌香が、肌を乾燥させる習慣を取り除いて美肌になる「湿活美容」の方法を解説します。

『肌が乾くクセを全部やめてみた。』(野崎萌香/ワニブックス)

真の保湿できてる? 肌の柔らかさを重視してみた。

 乾燥している肌は、つまむと硬く、弾力も失われています。自分で肌を触ってみると分かるはず。では、内側から真に潤っている肌とは?

 よく“触りたくなるような肌”という表現を使うように、柔らかくて、触ると気持ちのよい肌。そして、肌を指で押した時に、押した部分の周りに光のリングができる状態、手を頬にぴたっと添えた時、ぺったん! と吸い付いてくる状態こそがまさに潤った肌です。

 肌を触ってみて柔らかさが足りないという人は、古い角質を溜め込んでしまっている可能性があります。角質が溜まった状態だと、どんなに美容成分を入れ込もうとしても壁となって入っていかず、乾燥肌が改善されない状態が続いて悪循環を繰り返します。

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 とはいえ、角質を取るためにスクラブなどでお肌をゴシゴシと削るようなことは、必要な皮脂までも奪い去って潤いを逃がす原因になるため避けるべき。毎日の入浴や運動での発汗など内側から潤う習慣を積み重ねることで、自然と必要な皮脂だけをキープでき、健康で柔らかな肌を手に入れることにつながると思っています。

柔らかい触り心地は、潤いと適度な脂質が保たれている証。ニキビが悪化した時も肌は硬くなってしまうので、内側から潤わせてあげることが重要。

弱酸性バリア有り
弱酸性のバリアがきちんと整っている肌は、防御機能が働き、紫外線などの外部からの刺激やウイルス・細菌の侵入を防いでいる状態。
弱酸性バリア無し
バリア機能が正常に働いていないと、紫外線やウイルス・細菌などの侵入をガードできないだけでなく、肌の内側の水分の流出も防げなくなる。

大切なのは肌の弱酸性バリア!

 柔らかい肌=水分を保持する力のある肌。それに欠かせないのが、弱酸性バリアと呼ばれる肌のベールです。

 肌の善玉菌・表皮ブドウ球菌が作り出す弱酸性バリアは、紫外線やウイルスなど、外部からの刺激を防ぐ効果が。その上、肌にふたをしている状態なので、内部にある水分の蒸発を防ぐのです。

 肌の柔らかさは、皮脂と潤いがバランスよく存在し、バリア機能が正常に働いている証。

<第5回に続く>