わいせつ行為が目的の犯人は、睡眠中を狙って侵入する! 家での防犯のポイント/捜査一課式防犯BOOK③

暮らし

公開日:2020/7/25

詐欺、空き巣、ストーキング、あおり運転などの犯罪・トラブルを回避するには、社会の実情を知り、正しい知識と危機管理意識を持つことが重要。元捜査一課刑事が教える安心・安全のためのテクニックの数々をご紹介します。

『あなたとあなたの大切な人を守る 捜査一課式防犯BOOK』(佐々木成三/アスコム)

家での防犯

入浴中に忍び込まれないために

ひとり暮らしの場合、部屋にいたとしても侵入されるリスクが高まる時間があります。それは、入浴中。バスルームでくつろいでいる間に忍び込まれてしまった、というケースは少なくありません。

対策方法:お風呂に入る前にカギを確認する


家の中にいるからと安心せずに、お風呂に入る前には玄関だけでなく家中のカギを確認しましょう。もちろん、風呂場の窓も補助錠を付けてダブルロックが基本。また、お風呂に入る時間帯は、人が寝静まる深夜は避けましょう。特にマンションの場合は、ガスが作動していることで、入浴中であることがわかるリスクがあります。

睡眠中に忍び込まれないために

空き巣は人がいないときを狙って侵入しますが、わいせつ行為が目的の犯人は、睡眠中を狙って侵入します。侵入されると、凶悪事件に発展するリスクもあるので要注意です。

対策方法:寝る前にすべてのカギをチェック


睡眠中に忍び込まれないようにするには、寝る前にすべてのカギを閉めたかどうか確認するのは基本。高層マンションや入口がオートロックのマンションに居住する人は、無施錠の人が多いので注意しましょう。仕事でヘトヘトに疲れたときや、酔って帰ってきたときは特に注意です。

自宅で犯罪者に狙われないために

犯罪者からすると、狙っている相手がひとり暮らしなのか、誰かと一緒に住んでいるのかは、犯行に及ぶときの大きなポイント。ひとり暮らしの女性は、まずその事実を悟られないことです。

対策方法:家に誰もいなくても「ただいま〜」


犯罪者に、2人以上いると思わせるだけで、忍び込みの抑止力になります。ひとり暮らしなのに出かけるときに「行ってきま〜す」、帰ってきたときに「ただいま〜」と言うだけで、犯罪者を欺くことができます。ちなみに、親の留守時に帰宅する子どもも、「ただいま〜」を言う習慣をつけると良いでしょう。

対策方法:帰ってすぐに窓側の電気をつけない


犯罪者は、帰宅する女性の後を追い、自宅を確認する場合があります。ドアは周囲を見渡してから開け、中に入ってもすぐには窓側の電気をつけないようにしましょう。スマホなどで照明をリモートコントロールできるなら、帰宅前に室内照明をつけておくのもいいでしょう。

対策方法:ゴミは細かくしてから捨てる


住人の情報を得るために使われるのが、ゴミ捨て場にある家庭ゴミ。ゴミのなかには郵便物の封筒、ハガキ、公共料金の利用明細、買い物のレシートなどたくさんの個人情報が残されています。個人情報を判別されないようにシュレッダーやハサミなどで細かくして捨てるようにしましょう。

<第4回に続く>