だまされる前に通話録音! 代引詐欺や特殊詐欺の被害にあわないための心がまえ/捜査一課式防犯BOOK⑦

暮らし

公開日:2020/7/29

詐欺、空き巣、ストーキング、あおり運転などの犯罪・トラブルを回避するには、社会の実情を知り、正しい知識と危機管理意識を持つことが重要。元捜査一課刑事が教える安心・安全のためのテクニックの数々をご紹介します。

『あなたとあなたの大切な人を守る 捜査一課式防犯BOOK』(佐々木成三/アスコム)

家での防犯

宅配便を装って代金をだまし取られないために

被害者の自宅に勝手に荷物を送りつけて、その料金を支払わせる代引詐欺。送られる商品は健康食品、DVD、マスクなどの衛生用品、さらには紙切れ1枚、石がひとつというケースもあります。

対策方法:不審な荷物は受け取らない


代引詐欺にあわないための心がまえは、「受け取らない」「払わない」「使わない」。もし、身に覚えのない荷物が届いたら、きっぱり受け取りを断りましょう。悪質業者は脅しを交えて、荷物を受け取らせようとしてくる場合があります。その場合は、警察や消費生活センターに通報しましょう。

振り込め詐欺にだまされないために①

特殊詐欺とは、オレオレ詐欺、架空請求詐欺、融資保証金詐欺、還付金等詐欺など電話を使って、被害者からお金をだまし取る詐欺の総称です。新たな手口も出てきているので、注意が必要です。

対策方法:だまされる前に通話録音


特殊詐欺の大きな特徴は、「すぐに振り込まないと大変なことになる」と被害者に考える時間を与えないことです。防止するためには、不審な電話に出ないことや通話を録音するなどの対策が有効です。今はその対策としてさまざまな防犯電話機がありますので、設置をオススメします。

振り込め詐欺にだまされないために②

振り込め詐欺を画策する人は、親族や警察官、公務員などを装いながら言葉巧みにうそを本当にように思わせて、被害者に急いでお金を振り込まないといけないように誘導していきます。

対策方法:通話の相手をしつこく確認する


相手が公務員なら名前や所属、警察官なら職員番号も聞きましょう。身内の場合は、名前を聞いてください。絶対にこちらから名前がわかるようなことを言わないように。電話を切った後、かかってきた電話番号をインターネットなどで調べて、実際にある会社なのか、詐欺で使われている電話でないか確認することをオススメします。

対策方法:警察、お金、息子は振り込め詐欺の三大キーワード


振り込め詐欺の会話には特徴的なキーワードがあります。例えば、会話のなかに「警察」「お金」「息子」「還付金」「コンビニ」「他人が取りに行く」などの言葉が出てきたら、ほぼ詐欺。また、警察に限らず、税務署や市役所、WHO、銀行などの公共機関を名乗ってきても要注意です。

対策方法:「電話が変わった」で電話帳を書き換えない


特殊詐欺のアポ電において、電話番号が変わったと連絡し、電話帳を書き換えさせ息子などと信じこませる手口。書き換えてしまうと、詐欺を疑って確認の電話をかけても、犯人に電話がつながってだまされてしまいます。電話帳の書き換えは、必ず本人に直接確認してからにしましょう。

続きは本書でお楽しみください。