宅建士試験はいつどのように行われている?/宅建士 はじめの一歩【TAC】③

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公開日:2020/11/9

「宅建士」って聞いたことはあるけど、どんな資格? ――初めて宅建士試験を目指す人に向けて、資格の概要から学習方法、試験の攻略法までを、TAC出版がわかりやすく解説。宅建士試験合格への「確かな一歩」を踏み出しましょう(第3回)。

宅建士試験はいつ行われるの?

宅建士試験は、毎年1回、10月第3日曜日に実施されます。今年(令和2年度)は、10月18日(日)に試験が実施されることが発表されています。なお令和2年度は、新型コロナウイルス感染症対策のため、一部の受験者について、12月27日(日)に試験を実施する措置がとられています。

試験は、原則として誰でも受験することができます。また、宅地建物取引業に従事している方で、「登録講習」を修了した人は、試験科目の一部(例年5問)が免除される制度もあります。

試験時間は、2時間で4肢択一式の問題が50問出題されます。解答の方法はマークシート式で、「記述式」「論述式」「口述式」といった試験は課されていないため、他の資格試験と比べて挑戦しやすい試験形式といえるのではないでしょうか。

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合格ラインは年によって異なりますが、50問中31~37点が合格基準点となります。

問題が解きやすく全体の成績が良い年には合格基準点が上がり、問題が解きづらく全体の成績が伸びない年には合格基準点が下がりますが、おおむね7割程度は正解できる実力を身に付けないと、合格を狙うことが厳しくなります。

本試験に合格しただけでは宅建士になれない!?

宅建士になるためには、まずは宅建士試験に合格しなくてはなりませんが、試験に合格しただけでは、まだ宅建士にはなれません。

試験に合格したら、まずは「宅建士資格登録簿」に登録する必要があります。登録のためには、①欠格事由に該当しない、②2年以上の実務経験を有する、という2つの条件を満たす必要があります。

しかし、実務経験がないという場合には、国土交通大臣の「登録実務講習」を受講することで、実務経験に代えることができます。

「宅建士資格登録簿」に登録したら、次に「宅建士証」の交付を申請します。この「宅建士証」の交付を受けて、はじめて宅建士としての業務を行うことができます。

「宅建士証」交付の申請にあたっては、知事が指定する「法定講習」を受講する必要があります。

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次回は、宅建士試験でどのような問題が出題されるのか見ていきましょう。