『ご近所物語』の実果子に憧れ、少女マンガ好きの私がなぜ『浦安鉄筋家族』を選んだ?/まんが姫 斉藤朱夏のマンガ遍歴③

マンガ

PR更新日:2021/6/16

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 自他ともに認めるマンガ好きの斉藤朱夏さん。そんな彼女が、マンガ愛を存分に語りまくる連載の第3回。

 お得感No.1の電子コミックサービス「まんが王国」のサポートのもと、斉藤さんには「まんが王国」の“まんが姫”として、さまざまな角度からマンガの素晴らしさを語っていただきます。

 今回は、斉藤さんがお好きなマンガ家について伺っていきます。

私、お笑いがすごく好きなので、マンガにもお笑いの要素を求めてしまうんです

――さて、連載3回目となる今回は、斉藤さんの幅広いマンガ好きの一面について伺っていきたいと考えています。前回、前々回では斉藤さんが少女マンガ好きであることについていろいろとお聞きしました。さて、それ以外のジャンルで好きなマンガや、「好きなマンガ家」について伺っていきます。まず、斉藤さんが少女マンガ以外で、気になった作品は何ですか?

斉藤:『浦安鉄筋家族』(浜岡賢次:著)がすごく好きだったんですよね。

――意外ですね! 実家のお兄様の影響でしょうか?

斉藤:私が小学生のころ、実家のそばのビデオ屋さんが貸本をしていたんです。そこで、たぶん手に取ったんじゃないかなと思います。今思うと、少女マンガ好きの私がなぜそこで『浦安』を選んだ? と謎なチョイスではあるんですけど(笑)、読んでみたらめちゃめちゃ好きになってしまいました。いろいろなギャグや、いろいろなボケが次々と繰り出されて、本当に面白かった。こんなに面白いことを考えられるなんて、マンガ家さんってすごいなと感じた作品です。そもそも人を笑わせることって、けっこう難しいじゃないですか。お話の流れがあって、その中でボケを混ぜて、面白いお話にしていく。それぞれのお話にたくさんのボケとギャグが入っていて、マンガ家さんの頭の中ってどうなっているんだろうなと不思議でした。

――おっしゃるように、ギャグマンガのマンガ家さんは本当にすごいですよね。

斉藤:私、お笑いがすごく好きなので、マンガにもお笑いの要素を求めてしまうんですよね。

ご近所物語』は女の子の「好き」が全て詰まっている作品

――事前にいただいたアンケートで「好きなマンガ家さん」を挙げていただきましたが、そのなかには前回たっぷりとお話を伺った『僕等がいた』の小畑友紀先生のほかに矢沢あい先生、さくらももこ先生、博先生、森下suu先生の名前が挙げられています。矢沢あい先生の作品では何がお好きですか?

斉藤:私は定期的にマンガにドはまりする時期があるんですが、そういうときに特定の先生が描かれたマンガを一気に全巻まとめ買いして、ひたすらその世界にどっぷりと入り込む、ということをすることがあるんです。それで矢沢あい先生の『ご近所物語』から『Paradise Kiss』、あとは『NANA』などを一気に読みました。『NANA』は映画版を見たことがあったんですけど、原作になったマンガ版を読んでおこうと思って。矢沢先生の作品はイラストが可愛くて、登場人物のファッションもすごく素敵で。私もお洋服が好きなんですが、自分自身のファッションの勉強にもなるんですよ。『ご近所物語』の(幸田)実果子みたいになりたいなと思いましたね。女の子の「好き」が全て詰まっている作品だと思います。

――服のデザインの才能にあふれている実果子は、とても魅力的な主人公ですね。

斉藤:矢沢先生の作品は、すごく生々しいドラマが描かれているイメージがあります。そんなところまで描いちゃうんだ、と感じるようなギリギリの表現もたくさんあって。そういう表現があるからこそ、リアルな女性像が描かれているのかなって思うんです。もちろんキラキラしているシーンや、ふんわりした表現も織り込まれているので、多くの人がドはまりするのも納得だなと思いました。

――女性キャラクターだけでなく、男性キャラクターも魅力的ですよね。

斉藤:矢沢先生が描く男性キャラクターの中では、『天使なんかじゃない』の須藤晃くんが好きです(笑)。私は基本、マンガを読むときにヤンキーっぽい男性キャラクターに、すぐに惹かれちゃうんですよ。なぜかわからないんですけど、熱い感じの男性にグッときちゃう。須藤晃くんはまさにぴったりでした。

――さくらももこ先生がお好きなのはやはり『ちびまる子ちゃん』が大きいのでしょうか?

斉藤:そうですね。最近『ちびまる子ちゃん』のマンガ版をしっかり読みはじめたんです。もともとちっちゃいときにも読んでいたんですけど、あらためて読みました。この年になると、『ちびまる子ちゃん』がなによりの癒しなんですよ。アニメも毎週録画するくらい好きで。アニメもマンガも何回も見たり読んだりしています。

――『ちびまる子ちゃん』のどんなところに癒されているのでしょうか?

斉藤:あの世界観ってなんか不思議で、ほのぼのしているんです。最近、アニメも初期の放送から見ているんです。ずっと見ていると、時代とともに物語の内容が変わっていくんですよね。さくらももこ先生が描くマンガの世界も、時代に合わせて変化していくんだなというのを、とても感じます。長く続いた歴史のあるマンガだからこそ、そういう感覚を覚えるんだと思いますね。

――『ちびまる子ちゃん』はさくらももこ先生の少女時代の思い出をベースにした作品でもありますから、より時代の変化が反映されているのかもしれませんね。意外だったのは、お好きなマンガ家のお名前に、博先生を挙げられていたことです。どんな出会いがあったのですか?

斉藤:私はSNSなどで素敵なイラストを描いている方を探すのが大好きなんです。そこで出会ったのが博先生の絵で。初めて見たときに衝撃を受けたんです。すぐに、博先生が描いていた『明日ちゃんのセーラー服』をポチり(購入)まして、すごく夢中になりました。もしかしたら、2次元の女の子で一番ドはまりしている女の子が明日(あけび)ちゃんかもしれない(笑)。

――明日ちゃんに夢中になっているんですね。

斉藤:明日ちゃんが好きで好きでたまらないんです。女の子が欲しいものを全部持っている子なんですよ。可愛さやあどけなさ……博先生が描く女の子って、身体のラインがすごく良いんですよね。痩せているわけでもなく、ぽっちゃりしているわけでもない。絶妙に一番良いラインなんです。私がすごくファンだということをSNSで主張していたら、博先生が私にイラストを描いてくださったこともあって。特徴をとらえていて、すごいなとあらためて思いました。明日ちゃんの魅力をもっともっと多くの人に知ってもらえたらと思っています。

――そして、森下suu先生もお好きなんですね。

斉藤:森下先生の絵に惹かれるんです、優しさがすごく伝わってくる。森下先生の『ゆびさきと恋々』は第3巻が出たばかりなんですけど、すでに虜になってます。逸臣が本当に好きすぎる……。聴覚障がいを持っているヒロイン・雪ちゃんが、今後どのように動いていくのかが気になっています。雪ちゃんの仕草、全部可愛いんです……! 私もこんな可愛い女の子になりたかったです(笑)。

2ndミニアルバムにはたくさんの表情が詰まってる

――斉藤さんはアーティストとして2ndミニアルバム『SUN FLOWER』をリリースされています。そのアルバムにちなんで「日常を明るく照らしてくれるマンガ」を挙げていただければと思います。

斉藤:『SUN FLOWER』はかなりいろいろなジャンルの楽曲を詰め込んでいるんです。やっぱり人は基本的に一日中元気というわけにもいきませんよね。だから、このアルバムの中には、いろいろな表情の楽曲があって、それにあわせてマンガを選んでみました。

・『ねぇ先生、知らないの?』浅野あや先生
・『恋は雨上がりのように』眉月じゅん先生
・『きょうのキラ君』みきもと凛先生

――『ねぇ先生、知らないの?』『恋は雨上がりのように』『きょうのキラ君』についてお聞かせください。

斉藤:『ねぇ先生、知らないの?』と『恋は雨上がりのように』は最近読んだ作品です。『ねぇ先生、知らないの?』は少女マンガ家の女の子とイケメン美容師の恋愛ドラマなんですけど、読んでいると、すごく元気がもらえるんです。仕事を頑張ったあとに、彼氏に甘やかされる感じが、すごく良いなと思いました。『恋は雨上がりのように』は女子高生とファミレスの店長の恋という、ちょっと不思議なジャンルなんですが、映画化もアニメ化もされていて、私は両方観ていたんです。それで原作を読んでみようと手に取ったのですが、とても繊細な絵で。線が細いように見えるけれど、すごく丁寧に描かれているのを見て、なんでこんな絵が描けるのだろうと思いました。年の差がある男女が近づいたり、離れたりする描写がとても素敵で、絵が上手い方だからこそこういう作品が描けたんだろうなと感じました。『きょうのキラ君』はニノがキラ君と出会って成長していく姿に勇気をもらえたし、私自身も愛犬を飼っているので、ニノとオカメ先生の関係に感情移入できた作品ですね。

――ありがとうございます。6曲を収録したミニアルバムにいろいろな表情が詰め込まれているんですね。ぜひ、斉藤さんがチョイスしたマンガとあわせてアルバムを楽しみたいと思います。さて、次回の第4回ではTwitterで募集した「斉藤さんへのおすすめマンガ」の中から、斉藤さんに選んでもらい、実際に読んでもらいます!

斉藤:わかりました。みんな、すごくたくさん投稿してくれてありがとうございます! 次回もお楽しみに。

取材・文=志田英邦 撮影=北島明(SPUTNIK)
スタイリング=南 圭衣子 ヘアメイク=吉田真妃
衣装協力=RRR SHOP

<第4回につづく>

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[プロフィール] 斉藤朱夏(さいとう・しゅか)●埼玉県出身。声優、アーティスト。2015年『ラブライブ! サンシャイン!!』の「渡辺 曜」役で本格声優デビュー。同作品のスクールアイドルグループAqoursとしても活動。2018年11月に開催されたAqoursの東京ドーム公演(2days)では、国内外ライブビューイング含め、15万人の動員を記録。「第69回 NHK紅白歌合戦」への出場も果たす。2019年にミニアルバム『くつひも』でアーティストデビュー。2020年にミニアルバム『SUNFLOWER』をリリース。最新シングル『セカイノハテ』(TVアニメ『バック・アロウ』エンディングテーマ)が発売中。