ひたすら物を3種類に分けるべし! どうしてもその3種類に属さない物が出てきたら…?/「ちゃんとしなきゃ!」をやめれば二度と散らからない部屋になる④

暮らし

公開日:2021/3/2

「ちゃんとしなきゃ!」と一念発起して片付けをしても、その状態を保てず、再び散らかってしまうことも…。そこで本書は、「元 片付けられなかった人」である著者が「自身の性格にあった片付け方」をご紹介。“大雑把民”でも「二度と散らからないキレイな部屋」はキープできる!

「ちゃんとしなきゃ!」をやめれば二度と散らからない部屋になる
『「ちゃんとしなきゃ!」をやめれば二度と散らからない部屋になる』(なぎまゆ/KADOKAWA)

②要らない物を徹底的に手放す

物をひたすら「要る」「要らない」「売る」に分ける

「①全部出す」を行った後に「②要らない物を徹底的に手放す」のですが、その際ひたすら出した物を「要る」「要らない」「売る」の3つに分けていきます。

 

「要る」や「売る」に分類された物は、あらかじめ用意した袋に入れたり、敷いた毛布に置くなどして、傷つけたり壊したりしないようにしましょう。

 

「要らない」に分類された物はそのまま捨てることになるので、あらかじめ「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」などの袋を用意してその中に入れていき、後でスムーズに捨てられるようにしておきます。

 この時に面倒くさがって「要らない」をすべて一つの袋にまとめてしまうと、後で分別する作業が大きな負担になるので注意が必要です。

 

「要らない」が大量にありすぎて、分別がどうしても困難な場合は、業者さんに回収に来てもらう、という方法もあります。

 私も以前、友人の片付けの手伝いをした時、業者さんに「要らない」を回収していただいたことがありますが、「要らない」の分別の手間を省くことによって、「要る」「売る」の片付けに集中することができたので、かなり助かりました。多少お金はかかりますが、検討する価値はじゅうぶんにあると思います。

 

どうしても「要る」「要らない」「売る」の判断ができない時

 片付けの途中で、どうしても「要る」「要らない」「売る」のどれにするか、判断ができない物が出てきてしまう時があります。

 ここで最もやってはいけないことは「とりあえず「要る」にしておこう」という判断です。

 

 本当に必要な物の中に、要るのか要らないのか判断が微妙な物を混ぜてしまうと、物の出し入れに支障をきたすので生活がしづらくなり、結局リバウンド…ということになりかねません。

「要る」のエリアには、要る物しか入れてはならないのです。

 

 それならばどうしたらいいか、ということですが、例えば衣類なら「保留の衣類」として一か所にまとめてしまうことをお勧めします。

 その際の注意点は「保留にした衣類を奥にしまい込まないこと」です。

 片付けで判断に迷った時、人は「保留の衣類は段ボールに入れて、とりあえずクローゼットの奥に…」ということをやってしまいがちなのですが、それでは取り出されることのない、死蔵してしまう衣類を増やすだけです。

「保留」はあくまで「保留」であって、近いうちに「要る」「要らない」「売る」のどれかに決めなくてはなりません。

 そのためにはたとえ保留の衣類であっても、「ちゃんと視界に入る、出し入れがしやすい位置にまとめ、決心がついた時にすぐに移動ができる状態にしておく」ということが必要です。

 

 具体的には、よく使う引き出しの一角を、保留の衣類用の収納場所にしてしまうことです。

 このエリアはあくまで「保留」なので、基本的にカラになっていることを心がけなくてはなりませんが、こうすることで判断を迷っている衣類を収納の奥に詰め込んで死蔵させたり、必要な衣類と一緒にしてどれが必要でどれが必要でないかわからない状態になるのを防ぐことができます。

 私も実際この方法を試してみたのですが、一つ一つは「必要な気がしてどうしても捨てられない」と思っていたのに、一か所にまとめてみると「本当にこの引き出し、使わない物ばかりだなあ」と実感することができて、少しずつ保留にしていた衣類を手放せるようになりました。

 

 とはいえ「今すぐ「要る」「要らない」を判断しなくていいのね! じゃあこれもこれもとりあえず保留!」は、問題の先送りにしかならないので×です。

「この引き出しの半分だけ、保留にしてよし」など、保留に使っていいエリアを決めて、あくまで真剣に悩んだ末にどうしても!という物だけ、保留にするようにしましょう。

「ちゃんとしなきゃ!」をやめれば二度と散らからない部屋になる

<続きは本書でお楽しみください>


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