気を遣うだけの関係は続かない。時には嫌われる勇気を持つと本当に大切な人と出会える/不適合ガール①

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公開日:2021/4/15

人気美容系動画クリエイター・かわにしみきさん、初のエッセイ本!『不適合ガール 生きづらさを感じるあなたに贈る、自分の居場所の見つけ方』から厳選して全6回連載でお届けします。今回は第1回です。 「不適合」だった彼女が挫折を乗り越え、YouTuberの道にたどり着いた経験をもとに、「生きづらい自分のままでも最高に幸せになれるルール」を紹介します。

不適合ガール
『不適合ガール 生きづらさを感じるあなたに贈る、自分の居場所の見つけ方』(かわにしみき/日本文芸社)

気を遣うだけの関係なら維持する必要なんてない

 私、もともとすごい豆腐メンタルで、昔は嫌われるのが怖くて、自分の思ったことをうまく相手に伝えられなかったんです。人に気を遣いまくっては心をすり減らして、「本当の自分ってなんだろう?」って、笑い方を忘れた時期もありました。

 そんな日々に疲れてしまって「少しでも自分を変えたい!」と思い、自己啓発系の本をたくさん読み漁っていた時。その中でも、人生のターニングポイントになるくらい心に響いた言葉があって、それは「迎合するだけでは、利用されることはあっても、相手があなたを大事にしてくれることはありません。(※)」というもの。

 これを読んだときハッとさせられました。当時の私は、「相手に合わせることで自分を受け入れてもらえるのかもしれない」と、どこかで思っていたんです。でも実際には、本来の自分を抑えて、相手の機嫌をとっているだけなので、それができなくなったら、必要とされなくなるんですよね。「相手に合わせるだけでは、本当の私を受け入れてもらえる日は一生こないんだ」と、これを読んで初めて理解しました。

 この言葉が響いて納得したと同時に、心がすごくラクになったのを今でも覚えています。気を遣うことでは本当の関係は生まれない、だったら自分の意見を相手にまっすぐ伝えよう。それで相手が受け入れてくれなかったらそれまでだ、と気持ちが吹っ切れたんです。嫌われるのは怖いけど、誰にでも好かれるのは難しい。だったらありのままの自分で人と向き合って「本当に大切な人に出会えるように近道をしよう」と思いました。

 

 時には「そうだね」と寄り添うことも大事だけど、気を遣って同調するだけで、それが本音じゃないなら相手のためにも自分のためにもならない。あえて波風を立てる必要はないけど、心を疲れさせてまで誰かと一緒にいる必要なんて、本当はどこにもないんですよね。結局見返りを求めすぎる関係って長くは続かないし疲れちゃう。自分が心から楽しめて、安らげる人と一緒にいるのが一番。これに気づいてからは、無理をした付き合いもかなり減り、人と接するのがラクになりました。

 

 人付き合いで心が疲れてしまったら、時には嫌われる勇気が必要。断って気まずくなったり嫌なかんじになったりする関係なんて、きっといつか切れる縁。本当に大切な存在や付き合いってそう多くはないんです。

※『なぜかいいことが起こる70の習慣』 大原敬子著/株式会社PHP研究所(2004年12月8日発行)

不適合ガール

<第2回に続く>

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