男子バレーボール・柳田将洋選手が継続的に努力できるようになったきっかけとは?/努力の習慣化

ビジネス

公開日:2021/10/2

努力の習慣化

著:
出版社:
KADOKAWA
発売日:

 「Vプレミアリーグ最優秀新人賞」など、数々の記録をもつバレーボール選手・柳田将洋さんが、努力の習慣化する秘訣を公開。自然と努力を行えるようになったキッカケや思考法は何か? 目標設定、コミュニケーション、メンタルなど、あらゆる角度から「努力の習慣化」の方法論を説きました。

苦しいだけの努力は、もう終わり。誰でも「継続は力なり」を実感できる1冊です。

※本作品は柳田将洋著の書籍『努力の習慣化』から一部抜粋・編集しました。

努力の習慣化
『努力の習慣化』(柳田将洋/KADOKAWA)

はじめに

 本書を手に取られた方は、「努力」に関心がある人が多い、と思います。

「自分は、もっと努力をするべきだ」
「自分のやっていることは報われるのか」
「何事も、継続したいけれど長続きしない」

 そう思い悩んでいる方が多いのではないでしょうか?

 本書では、プロのアスリートとして、自分の経験してきたこと、考えてきたことをまとめています。

 僕の経験してきたことが、どれくらい人の役に立つのかわかりません。また、自分の考えを読者のみなさまにご提示するにあたって「自分に努力を語る資格があるのか」と自問自答すると、尻込みする感覚もありました。

 それでも自分の経験が、

「何をやっても、すぐ諦めてしまう」
「失敗すると、すぐ止めてしまう」
「飽きっぽくて、没頭できるものがない」

 と悩んでいる人のヒントになるかもしれない、と本書を出版することにしました。

「努力をすれば、必ず結果が出る」などと、僕は言いません。でも、結果を出す人の多くがやるべきことを積み重ねている、と思います。当たり前に、やるべきことを続けられる人は、どんな環境でも「継続は力なり」を体感できる、と僕は思っています。

 はじめまして。僕はサントリーサンバーズというVリーグのチームに所属するプロバレーボール選手、柳田将洋といいます。

 経歴を申しますと、高校時代は全国高等学校バレーボール選抜優勝大会(いわゆる「春高バレー」)で、東洋高等学校の主将としてチームの優勝を経験しました。大学卒業後はサントリーサンバーズに所属して、Vリーグ「最優秀新人賞」をいただくことができました。その後は海外でプロのバレーボール選手としてドイツ、ポーランドでプレーして、2018年にはバレーボール日本男子代表の主将に選出されました。2020年に帰国、サントリーサンバーズに戻り、同チームの2020〜21年のVリーグ優勝を経験しました。つまり、バレーボールを職業としている人間です。

 このたびは、数ある本の中からこの本を手に取ってくださり、本当にありがとうございます。もしかしたら、僕を以前からご存じで「お、柳田、本出したんだ」と手に取られた方もいらっしゃるかもしれません。

 ただ、僕を何者か全く知らない方は、「努力の習慣化」という大きな文字を見て、手に取ってくださったかもしれない、と想像しております。

「やらされている感」もあった子ども時代

 誤解しないでほしいのですが、僕は「天性の努力家」だったわけではありません。のちに詳述しますが、子どもの頃は「バレーボールをやらされている側面」もありました。自ら努力をする・しない以前の問題で、親やコーチが厳しいから言われるがまま練習を重ねてきました。

 しかし高校生にもなると、「目標」を考えるようになりました。「全国大会の優勝」が目標としてあるので、そこから逆算して毎日の練習を考えるようになります。優勝が1年先の目標だとしたら、「365日も頑張るのか。きついな」と思っていました。

 極端に言うと、高校までは「受動的な努力」を重ねていたのかもしれません。受動的な努力は、ある意味、「無理」をしてするもの。そういう努力が必要な時期もあると思いますが、柔軟性には欠けます。「〜するべき」「〜しなければならない」と硬直した思考に陥る危険性もはらんでいると思います。

 でも、大学生活を経てプロのアスリートとして生きる中で、僕の「努力」の質は「能動性」「柔軟性」に富んだものに変化しました。「誰々に言われたからやらざるを得ない」とか、「練習のノルマがあるからこなさなければいけない」とか、外的な動機づけを超えて、自分が当たり前と思うことを積み重ねるようになったのです。理由の詳細は、ぜひ本編を読み進めていただければと思います。

 ちなみに、僕が「努力をしている」などと口にすることはありません。他人に言うようなものではないからです。また、しているからといって偉いわけでもありません。先にお伝えした通り、努力はしたからといって必ずしも結果を伴うものでもないし、それを望んでもいけないと思います。

 もっと言うと、自分を「努力家」なんて思ったこともありませんし、ましてや「努力の習慣化」などというのは意識したことすらありません。ただ、何事も積み重ねがないと自分に「納得」が訪れる可能性も少なく、「継続的な成果」を出すこともむずかしいと思っています。

「努力そのものを軽視していたら、自己成長から遠ざかる」

 執筆するうちにそう思い至りました。

「自分らしく生きる」とは、どういうことか?

 第1章は、メインテーマ「努力の習慣化」です。息を吸うように努力するようになった僕の考え方をお伝えするとともに、「努力とは、そもそも何なのか?」について掘り下げます。

 第2章は、目標設定の方法です。自然と努力が行えるようになるには、「自分がこうなりたい」というイメージが先にないといけません。今まで僕がどう目標設定をして、どう達成してきたのか、海外のプロチームに移籍した経緯などを例にお話しします。

 第3章は、言語化についてです。努力したその先にある自分の得たいもの、それを言葉にする大切さをお伝えできればと思います。

 第4章は、メンタルについて。パフォーマンスの成果と心の状態は、密接に関係しています。いちいち心が折れていては、努力し続けることは不可能です。気持ちを切り替える技術や、心身を休めるコツなどについてお話しします。

 努力とは何か?

 もしもこの先、みなさまが何かに迷った時に手にする一冊になれば、これ以上の喜びはありません。

<第2回に続く>

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