担任がゆかな先生だったらよかったのに/今月の1冊『ふたりはともだち』

アニメ

公開日:2022/1/23

担任がゆかな先生だったらよかったのに

 人気声優・ゆかなが、先生役に扮し、視聴者に時に親身に、時に厳しく、様々なことを教えてくれるネット配信番組「担任がゆかな先生だったらよかったのに」。同番組の内容の一部をお届けします!

 番組内のコーナー「今月の読書タイム」では、毎月ゆかな先生が実際に読んだ1冊を紹介。今回は米国の絵本作家アーノルド・ローベル作『ふたりはともだち』(文化出版局)の感想を語ってくれました。

 ゆかな先生が一言感想としてスケッチブックに書いたのは「最大にして最小」。この本を読んでゆかな先生はどのように感じたのでしょうか?

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 タイプの違う、がまくんとかえるくん。二人のやりとりにいろいろと思うところがありました。

 二人組のことをツーマンセルとも言いますが、一人じゃできないことが二人ならできる、そして可能性が広がるという素晴らしい組み合わせの最小単位が二人なのかなと。

 本作は、すきあらばゆったりしたい、省エネしたいタイプのがまくんと、彼をフォローしつつも進んでいきたいタイプのかえるくんの可愛らしい日常のお話で私も大好きなんですが、シンプルなお話の中にも「それをどう置き換えて読むか」「これを読んでどう感じたか」を問われているような気がしてなりません。

 これは本全般に言えることなんですけど、物語自体を楽しむだけじゃなく、本作の場合だと「二人の世界」や、また二人にかかわるかたつむりくんとの関係といったコントラストも楽しみつつ、「自分にもこういうパートナーいるな」と思ったり、「気づかなかったけど、あの人ってそういえばこういう風にそばにいてくれたな」とか不意に感じたりすることがありませんか。そういう風に物語を読んだり、本を読んだりした後に何を受け取れるのかというのも読書の面白さですよね。

 ちなみにわたしはこの作品を読んで、まったく関係ありませんが『チーズはどこに消えた』を思い出しました。話自体が似てる似ていないではなく、シンプルなお話の中に何かが内包されていて、読後に何を受け取るのか問われるみたいなところが共通しているのかなと。小さいころはお話自体を楽しむ、大人になったらより深い楽しみ方をしてみる、いろんな深度で楽しむというのはいかがでしょうと思いました。

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 「最大にして最小」という言葉の裏にはこんな思いがあったんですね。『ふたりはプリキュア』で本名陽子さんとダブル主演を務めたゆかな先生らしい感想でした。『ふたりはともだち』に興味を持った方はぜひチェックしてみてください♪

ゆかな プロフィール
声優、ナレーター。アニメ「ONE PIECE」しらほし役、「たまごっち!」ひめスペっち役、「ふたりはプリキュア」雪城ほのか役、ゲーム「テイルズオブジアビス」ティア・グランツ役、「新鬼武者」柳生十兵衛茜役など、人気作品の主要キャストを数多く担う。フジテレビ 「メディア見たもん勝ち!ゼルマ」、TBS「S☆1・スパサカ」、テレビ朝日「テスト・ザ・ネイション」など、ナレーションも数多く担当。

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声優、ナレーター。アニメ「ONE PIECE」しらほし役、「たまごっち!」ひめスペっち役、「ふたりはプリキュア」雪城ほのか役、ゲーム「テイルズオブジアビス」ティア・グランツ役、「新鬼武者」柳生十兵衛茜役など、人気作品の主要キャストを数多く担う。フジテレビ 「メディア見たもん勝ち!ゼルマ」、TBS「S☆1・スパサカ」、テレビ朝日「テスト・ザ・ネイション」など、ナレーションも数多く担当。
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