生きることは失い続けることなのか、と絶望してしまう夜がある。昔は分からなかった「さよならだけが人生だ」という言葉が、今では痛いほどよく分かる。歳を重ねれば重ね…
文芸・カルチャー
2023/1/31
出会ってしまったら、もうどうしようもないのだ。真剣な眼差しに射抜かれてしまえば、抗いきれない引力に誘われる。胸が切ない気持ちで満たされ、触れずになんていられな…
文芸・カルチャー
2022/6/19
※「やっぱり小説は面白い。2022 レビューキャンペーン」対象作品 『生きてさえいれば』(小坂流加/文芸社)は、『余命10年』の著者が描いた「もう一つの物語」である。 『…
文芸・カルチャー
2022/3/4
『君と過ごした透明な時間』(丸井とまと/メディアワークス文庫/KADOKAWA) 子どもの頃から習っていたピアノをやめて、手持ち無沙汰な毎日を送る高校2年生の中村朱莉。ク…
文芸・カルチャー
2021/10/28
『鬼の花嫁』(クレハ/スターツ出版) 運命的な出会いを「ビビビッ」と感じ取れるような鋭敏な感覚が、私にも備わっていればいいのにと思う。「目の前にいるのは運命の人…
文芸・カルチャー
2021/10/14
筏田かつらの綴る大人気青春恋愛シリーズ『君に恋をするなんて、ありえないはずだった』が、SNSなどで高く評価されている。シリーズ累計40万部を突破した“君恋”とは、いっ…
文芸・カルチャー
2021/9/2
高校生が主人公の恋愛小説って、もしかしたら同世代より大人にこそ刺さるのかもしれない……と思わされた小説『君に恋をするなんて、ありえないはずだった』(筏田かつら/宝…
小説・エッセイ
2021/8/5
恋はするものではなく落ちるもので、コントロールなんてできやしないのだと思い出させてくれる小説『はじまりの空』(楡井亜木子/ポプラ社)。結婚する姉の婚約者家族との…
小説・エッセイ
2021/5/13
「結婚適齢期」と呼ばれる年齢になると、心が暗くなることが多い。恋人がいないと焦りを感じ、誰かと付き合っていても「いつ結婚できるだろう」とヤキモキしてしまう。 こ…
文芸・カルチャー
2021/3/18
「それ、もう夫婦でしょ」とツッコミを入れたくなるほど仲の良い男女が、なかなかくっつかない。そんな焦れ焦れを楽しめる『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされて…
文芸・カルチャー
2021/3/14
幸福な恋の物語は、主人公の恋が実るところで終わる。ライトノベル、特に少女向けの多くのレーベルでは、はれて恋人になる、もしくは結婚するところがラスト。知的教養人…
文芸・カルチャー
2021/2/9
※「ライトに文芸はじめませんか? 2021年 レビューキャンペーン」対象作品 人間とあやかしが共に生きる世界の日本。家族からないがしろにされ居場所のない女子高生の柚子…
文芸・カルチャー
2021/2/5
京大卒の“元・日本一有名なニート”として知られる作家・ブロガーのpha(ファ)さん。彼にとって初めての小説作品となる『夜のこと』(扶桑社)が、2020年11月15日(日)に…
文芸・カルチャー
2020/11/14
恋愛小説を書かせたら当代随一の女性作家・窪美澄氏の『私は女になりたい』(講談社)は、アラフィフ女性の道ならぬ恋模様を描いた作品だ。物語の展開を仄めかす書名を脳…
文芸・カルチャー
2020/11/7
12月25日にアニメ映画が公開される『ジョゼと虎と魚たち』。恋愛小説の金字塔ともいうべき田辺聖子の名編で、妻夫木聡、池脇千鶴主演の実写映画が記憶に残っている人も多…
マンガ
2020/10/15
昆虫の蛹の内側は、ほとんどの組織がどろどろに溶けている状態だという。硬い殻をまとわなければ、自分の内側を保てない。そんな繊細な状態だから、揺さぶるだけで死んで…
文芸・カルチャー
2020/7/18
本日発売の「文庫本」の内容をいち早く紹介! サイズが小さいので移動などの持ち運びにも便利で、値段も手ごろに入手できるのが文庫本の魅力。読み逃していた“人気作品”を…
文芸・カルチャー
2020/4/8
「ハーレクイン・ロマンス」を読んだことはあるだろうか? ――え、恥ずかしくてたえられない? そうなのだ、誰もが読書体験をおおっぴらにしないレーベル、ハーレクイン。…
文芸・カルチャー
2020/3/3
女性向け小説投稿サイト「魔法のiらんど」では、Twitterフォロワー65万人の「ニャン」らSNSインフルエンサーとコラボしたキュンと切ない3つの小説が話題になっている。 …
小説・エッセイ
2019/11/27
人と接するとき、本来の自分とは異なる対人用の性格が表れてしまったり、相手との間に壁を作ってしまったりと、素直になれない。また、そのような自分のことをかわいげの…
恋愛・結婚
2019/4/14
女には女の孤独があるように、男には男の孤独がある。『選んだ孤独はよい孤独』(山内マリコ/河出書房新社)は全19の短編集で、男性が人生の中で感じるさまざまな孤独が詰…
文芸・カルチャー
2018/6/19
恋のせつなさと愛の苦しみを独特の筆致と感性で綴る「花鳥風月」シリーズ。『ロミオとジュリエット』を下敷きに、家の呪縛と抗いながら愛しあう男女の軌跡を描いた「ノー…
文芸・カルチャー
2018/2/6
恋愛経験が皆無のまま成長し、大人になってしまった人間はいざ恋をすれば突拍子もなく恥ずかしい行動に出てしまうことがある。客観的に見れば笑っていられるが、当の本人…
文芸・カルチャー
2016/12/14
ヒロインの名前は「美雨(みう)」。その名前のように、美しい雨のような繊細な涙を流せる、切なさと情感あふれる恋愛小説『僕はまた、君にさよならの数を見る』(霧友正…
文芸・カルチャー
2016/8/11
2016年6月1日(水)から開催されている「第10回 らぶドロップス恋愛小説コンテスト」と、「第1回 ムーンドロップスコンテスト」の受賞作書籍化に際して、表紙を手掛けるイ…
文芸・カルチャー
2016/8/10
学生時代はとにかく「年上の男性」が好きだった。同年代は子どもに見えて魅力を感じない。となると、「年下の男」なんて問題外だと、サークルやバイトの後輩は恋愛対象に…
文芸・カルチャー
2016/3/29
60万部突破のベストセラー恋愛小説『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の映画化が決定。主演に福士蒼汰と小松菜奈を迎え、2016年12月に公開される。原作が2015年、「2…
映画
2016/1/15
物語は、国が特定できない難民キャンプの様子から始まります。まったくのあらすじも何も知らずに読み始めたので、「あぁ。辛い話だなぁ。」と暗い気持ちになっていたので…
小説・エッセイ
2014/9/11
2年前に文庫化された小説『青い約束』が、いまビジネスマンの間で話題になっている。過去と現在、青春時代のロマンと日本経済の現実が交錯する本作品と、同じく文庫化され…
ピックアップ
2014/7/5
電子書籍ストアのBOOK☆WALKERは、有川浩著『県庁おもてなし課』の配信開始にあわせ、『図書館戦争』や『クジラの彼』ほか、有川浩作品(文芸)を対象にキャッシュバックキ…
恋愛小説
2013/12/5
1
2
入居者が毎月入れ替わるという「いわくつきの物件」。軽いバイト感覚で、客のふりをして内見に行くと…/ある設計士の忌録 鎮め物⑪
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本命チョコをあげる相手がいない…独身彼氏ナシ4人衆。大人女子のバレンタインデーの楽しみ方とは?/メンタル強め美女白川さん2
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「仕事だけしてればいい」とずっと思っていた。離婚経験者の上司の言葉を聞いて、内心ドキッとする/99%離婚 モラハラ夫は変わるのか⑩
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交通費に交際費、婚活は何かとお金がかかって節約の日々。金持ちと結婚したいけど「試す男」はお断り/自己肯定感が低いので人生リノベします③
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「ものづくりの楽しさが伝わったら嬉しい」ぬいぐるみ作家の日常を描いたコミックエッセイ『エブリデイ綿まみれ』作者・うらやまあゆみさんインタビュー