長月天音『キッチン常夜灯 真夜中のクロックムッシュ』 書店員さんからたくさん共感の声が届きました!

文芸・カルチャー

公開日:2024/5/23

仕事に忙殺され、くたくたに疲れきった夜。いつだって温かい料理と美味しいお酒で、心もおなかも満たしてくれる「キッチン常夜灯」。生真面目で料理一筋のシェフと、朗らかなソムリエが笑顔で迎えてくれるここに来れば、仕事での戦闘モードを脱ぎ捨て、素の自分に戻れます。

キッチン常夜灯 真夜中のクロックムッシュ』のヒロインは、前作の主人公みもざと同期のつぐみ。本社勤務の彼女は、ベテランの男性社員に気を使いながら、日々業務に忙殺される日々。結婚を意識する彼とは最近ギクシャクしていて、不安は止まることを知らない。疲れているのに眠ってしまうのがもったいなくて、配信の映画を見て夜更かししてしまう。「充実した毎日ってなんだっけ……」ぼんやりつぶやくつぐみは、みもざに「キッチン常夜灯」に連れてこられてから、変わりはじめます。

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ここに来れば、何があっても私は大丈夫。そんなふうに思えるお店があったら、どんなに素敵でしょうか。一足先にゲラをお読みくださった書店員さんたちから素敵な感想が届きました!

長月天音『キッチン常夜灯 真夜中のクロックムッシュ』
書店員さんからたくさん共感の声が届きました!

■いつのまにか纏ってしまった何かを脱ぎ落とせる場所があるという事。
「キッチン常夜灯」にたどり着いた方たちはなんて幸せだろう。
私にとってこの『キッチン常夜灯』を読む事こそ、何かを脱ぎ落とせる手段だ。
気づくと背中や肩が軽くなってるような。そんな読み心地がクセになる『キッチン常夜灯』。
今回も癒されました!!
あーーーーー!! 「キッチン常夜灯」へ行きたい!!

文真堂書店ビバモール本庄店 山本智子さん

やっぱり最高です! 今回も美味しそうな料理の数々。
あれば絶対、通うこと間違いなしです。

さまざまな困難も、自分が変わるきっかけも、美味しい料理で救われて、読後に、こちらもあったかい気持ちになれる。嬉しい物語です。

宮脇書店境港店 林雅子さん

■みもざちゃんだけでなく、つぐみちゃんにもキッチン常夜灯の明かりが灯った。
なかなか思い通りに動かない人間関係や仕事も見方や気持ちの持ちようが変わるだけでこんなに明るく前向きに見つめ直すことができるのかと希望をもらえる作品。それもこれも根っこにあるのはキッチン常夜灯のシェフの料理、堤さんの接客だと思う。私のそばにもキッチン常夜灯があったらいいのに!

宮脇書店ゆめモール下関店 吉井めぐみさん

迷い悩み、途方に暮れるときにふわっと「キッチン常夜灯」のあかりが見える。路地、看板、店の中の様子まで目に浮かぶかのようでした。それにしても料理の美味しそうなこと!登場人物たちの食欲も旺盛で、読んでいてお腹が鳴りそうでした。
体を作るのも心を作るのも、美味しいごはんと人との関わり合いがあってこそ。最後には全員がいきいきと前を向く終わり方で、気持ちよく読むことができました。

紀伊國屋書店上智大学店 石澤可菜子さん

私も行って癒されたいです。

津山ブックセンターイオン店 松本敬さん

自分のやるべきことを自分の持ち場で精一杯する。そんな風に、自分の正しい位置を思い出させてくれる。そんな場所がどこかひとつでもあれば、自分に立ち戻ることができる。
キッチン常夜灯はそんな場所なんだな、と思うのです。
うまくいかない日も心が沈んだ日もあるけれど、美味しいものを食べておなかを満たして、さぁまた明日から始めよう。読み終えたあと、そんな気持ちになる本です。

水嶋書房くずは駅店 永嶋裕子さん

現場には現場の、本社には本社の苦労とやりがいがあって、つぐみが奔走する姿を、昨今の女性活躍の風潮に振り回されるつぐみが、それを『呪い』と呼ぶ姿を、自分に重ねる読者も多いのではないでしょうか?
そして、今回もシェフの料理が美味しそうで、読みながらお腹が空きました。

卓示書店河口湖BELL店 小滝香さん

■キッチン常夜灯の光が点灯し、温かな料理と共に、憩いのぬくもりが戻って来た。
前作同様、お仕事、お料理小説としても充分楽しめるし、ちょっと大人の胸キュンストーリーでもあり、心温まる感動の作品でもある。さらに本作は厳しい世の中を生きるための、『人生の指南書』としても大いにヒントになるのではないだろうか。きっと大切なことを思い出させてくれるからだ。
読後感は勿論爽快。気分は最高である。

高坂書店 井上哲也さん

作品紹介

キッチン常夜灯 真夜中のクロックムッシュ
著者 長月 天音
発売日:2024年05月24日

恋も仕事もうまくいかなくても――私が私と向き合う場所がここにある。
夜から次の日の朝まで開いているビストロ「キッチン常夜灯」。同期の南雲みもざに連れられて、34歳のつぐみは初めて店に足を踏み入れて以来、「今日は常夜灯に行く」ことを、仕事のモチベーションにしている。つぐみは、みもざが店長を務めるチェーン系レストランを経営する株式会社オオイヌ・本社営業部に所属している。「女性活躍」の目標のもと、女性が店長になった代わりに、ベテランの男性社員が本社勤務になった。そんな彼らに気を遣いながら、日々仕事に忙殺されているが、直接お客さんと接するわけではなく、やりがいを見出すことが難しい。結婚を意識する彼氏とも、最近ぎくしゃくしはじめている。仕事で疲弊する分、オフを充実させようとするものの、充実が何なのかが自分でもよく分からず、毎日不満とストレスだけが蓄積されていく。そんなある日、秋のデザートメニュー開発を頼まれてしまい……。

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