ダイエットと節約は同時にできる! デブビンボー思考をやめたら一生太らない体に

マンガ

更新日:2018/7/30

『デブビンボー思考をやめて一生太らない体になる!』(さるわたり/KADOKAWA)

 食事は自炊で、質素な暮らしをしているつもりが、体重&体脂肪は増えるいっぽうで、お金もいっこうにたまらない! そんなお悩みを抱えている人に「ダイエット」と「節約」の一挙両得のチャンスをくれるのが、アラサー主婦が独自の体験を描いた『デブビンボー思考をやめて一生太らない体になる!』(さるわたり/KADOKAWA)だ。

■「デブ」と「ビンボー」は、どちらも同じ思考が原因だった

「デブビンボー」とは、「デブ」と「ビンボー」を足した造語だ。太るとついお菓子を食べてしまう。体がエネルギーを必要とするからなのか、食の好みもデブ仕様に変わり、目に見えない出費が増えていく。そのうち罪悪感にかられてダイエット食品やサプリメントなどを買いあさるが、長続きしないままタンスの肥やしに。そうしている間に合う服がなくなりワンサイズ上のアイテムを購入するので、出費はかさむいっぽうで…。

 まるで太るためにお金を浪費しているかのような「デブビンボー思考」にはまり込むと、「ダイエット」も「節約」も実現不可能なのではと思えてくる。だが、本書のまえがきを読み、「デブ」と「ビンボー」は同じ思考が原因だったということに気づくことで、逆の発想が生まれてくるはずだ。

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 日頃の思考パターンを見直し、ほんの少し方向性を変えるだけで、「ダイエット」と「節約」を同時に実現できるかもしれない!

 このことを身をもって証明したのが、東京在住のアラサー主婦で、本書の著者でもあるさるわたり氏。「デブビンボー思考」から脱却することで、マイナス6kgのダイエットと100万円の節約に成功したというツワモノだ。

■暮らしのちょっとした工夫で「痩せ貯め」が可能に

 本書は、食事はいつもどんぶり飯、家計もどんぶり勘定だった著者が試行錯誤の末にたどりついた「脱・デブビンボー」テクを、実体験をもとに描いたコミックエッセイだ。「デブビンボー」が陥りやすい思考パターンや食事スタイルの改善テクから、毎日の暮らしに手軽に取り入れられる「痩せ貯め」の工夫、停滞期の乗り切り方まで、身近な話題を例にわかりやすく解説している。

 なかでも役立つのが、ダイエットレシピやかさまし&置き換えテク。低カロリー&低コストなのにおいしく食べられて、満足度も高いおかずやヘルシーおやつ情報が満載なので、「つらい食事制限をしなくても痩せられるかも」という安心感を得ることができる。また、暮らしの工夫で「痩せ貯め」する方法なども紹介しているが、ズボラな人でも実践できそうな小ネタがちりばめられているので、気張らず楽しく「脱・デブビンボー」を目指すことができそうだ。

「デブビンボー思考」にとらわれている時は、ストイックさを求めてはいけない。必要なのは、思考の転換と無理なく取り組める対策だけ。きっかけさえつかめれば、理想の自分や理想の生活に向かって前向きに突き進むことができるはず。本書がその足がかりになることは間違いないだろう。

文=村岡真理子