読んでいると、つい飲みたくなる! 年末年始におすすめのお酒マンガ7選

マンガ

公開日:2020/1/4

 突然だが、年末年始はどのように過ごすかもう決めているだろうか。初詣、旅行、福袋巡りと色々選択肢はあるが、中には「正月くらい好きな時に酒を飲んでゆっくり過ごしたい」と考えている人も少なくないはず。ここではそんな人たちに、お酒のお供になる漫画を7作ご紹介。

■ 酒が好きでたまらない!アラサー女子3人の呑兵衛コメディ!

『のみじょし』(迂闊/竹書房)

 仕事と子育てに明け暮れる毎日。それでも、大好きなお酒の前でははしゃぎまくる!

 そんなアラサー女子3人の呑兵衛っぷりを描いたのが『のみじょし』(迂闊/竹書房)だ。

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 主人公のみっちゃんこと高瀬道子(たかせ・みちこ)が呑み友・ゆきちゃん、ソノさんと酒の席で繰り広げるトークは、酒好きアラサー女子たちも思わず「あるある……!」とうなずいてしまうほどにリアル。本書を読み終わったらきっと、「みっちゃんと呑みたい!」と思うはずだ。

■ 大酒呑みの彼女とほぼ下戸の彼氏が織りなすほっこり酒飲みライフ

『うわばみ彼女』(後藤羽矢子/白泉社)

『うわばみ彼女』(後藤羽矢子/白泉社)は、お酒とカップルを絡めた同棲ラブコメ。

「ビールのピッチャーは1人ひとつだよね」
「アルコール度10%以下はお酒じゃないから」

 ほぼ下戸男子が同棲している彼女は、“うわばみ”という言葉が誰よりも似合ってしまう大酒呑みだった。誕生日プレゼントで欲するのは焼酎「魔王」、ご飯は常にお酒との相性を考えたメニュー、寝言で語るはお酒の名前……。彼女の欲の中心にあるのは十中八九“お酒”である。

 読んで感じるのは、彼女が心からお酒を好み、楽しんでいるということのみ。それがわかるだけで一緒に飲みたくなってしまう。読むときは、お酒の用意を忘れずに!

■ ギャップに萌える人続出!寡黙な美人主任がお酒で可愛くなるコメディマンガ

『お酒は夫婦になってから』(クリスタルな洋介/小学館)

『お酒は夫婦になってから』(クリスタルな洋介/小学館)の主人公・水沢千里(みずさわ・ちさと)は、寡黙でデキる女性主任として働くキャリアウーマン。しかし彼女には夫以外には見せたくないもう1つの顔があり……、それは大好きな夫が作るカクテルを一気に呑むことで現す。

 そう、彼女は「人格が変わるほどの酒好き」なのだ。千里がエピソードごとに見せる“至福の顔”は、数ある酒飲みマンガの中でも有数の可愛さ。また、家で再現できるカクテルレシピにも注目していただきたい。お酒を通して描かれる可愛さ満点の本書は、年末年始の癒しになること請け合いだ。

■ 心に残る一杯を。女性バーテンダーと訪れる客がお酒で交流する

『まどろみバーメイド』(早川パオ/芳文社)

 社会に出れば、多かれ少なかれ不条理なことに出くわしてしまうものだ。「弱音を吐ける場所が欲しい」「心を整理できる場所があれば……」と思ったことは誰でもあるはず。

『まどろみバーメイド』(早川パオ/芳文社)は、屋台バーを営む気まぐれ女性バーテンダーと飲みに訪れる客との交流を描いたマンガである。

 主人公の雪が悩める客にそっと差し出す“心に残す忘れられない味のカクテル”とは? カクテルの知識も学べる本書は、カクテル好き必読と言っても過言ではないだろう。

■ ちょっぴり大人になった瀬戸と稲葉を描く、ほのぼのほろ酔いマンガ!

『トナリはなにを食う人ぞ ほろよい』(ふじつか雪/白泉社)

 マンガ『トナリはなにを食う人ぞ』(ふじつか雪/白泉社)の続編となるのが、『トナリはなにを食う人ぞ ほろよい』(ふじつか雪/白泉社)。

 前作で晴れてカップルとなった2人の主人公・瀬戸と稲葉が、今作では同棲生活をスタート。お酒好きの2人がエピソードごとに作るつまみレシピは、どれも実際に作ってみたくなるものばかりだ。ただ、それと同じくらい注目してほしいのが前作では見ることができなかった恋人としての2人の関係である。

 付き合いたてのカップルがほろ酔いになる世界観と、その先の展開にキュンキュンすること間違いなしだ。

■ 「酔いデレ男子」は最強!ついつい翻弄されてしまう独身OLの日本酒恋愛恋物語

『酒と恋には酔って然るべき』(はるこ/秋田書店)

『酒と恋には酔って然るべき』(はるこ/秋田書店)の主人公は、お酒大好き32歳、独身OLの松子。彼女が恋をしたのは、毒舌でクールなのに酔うとデレだす年下男子。彼の思いがけないギャップと思わせぶりな行動に一喜一憂し、日本酒を飲みすすめる日々の松子だったが……。1巻の最後に待っている結末は、予想もしない出来事だった!? 詳細は本作を手にして確認していただきたい。

 ちなみに、本作の各所には日本酒に関する豆知識が載っている。年末年始に飲む日本酒選びの参考になるだろう。

「日本酒」と「恋心」が絶妙に交わった甘酸っぱさ満々の作品を、年末年始のお供にしてみてはいかがだろうか。

■ 酒飲みの舌を持つワカコの“さすらいお酒道中”

『ワカコ酒』(新久千映/ノース・スターズ・ピクチャーズ)

 1人酒が好きならば、ぜひ『ワカコ酒』(新久千映/ノース・スターズ・ピクチャーズ)を。

 本作の主人公・村崎ワカコの趣味はまさに「1人酒」。彼女がさすらう先には魅力あふれるお酒とその肴が待っているのだ。

 ただ作中で紹介されるのはそれだけではない。ワカコ流のつまみ方、組み合わせ方も紹介されている。その組み合わせの豊富さに思わず「こんな方法があったのか……」と感心してしまうほどだ。

 年末年始はぜひ本作を手に取っていただき、年始にワカコ流の組み合わせを試してみるのはいかがだろうか。いつもとは違った酒を楽しむお正月がおくれるだろう。

 ここで紹介した7本のマンガは、どれもお正月に流れるゆったりとした時間を有意義に過ごすのに適したものばかりだ。電子書籍で購入できる作品もあるので、酒を片手に読んでみていただきたい。

文=トヤカン