ニートや男子高生がぐーたらしまくる! 年始におすすめの日常系ダラダラマンガ6選

マンガ

公開日:2020/1/2

 年末年始くらい普段できない過ごし方をしたってバチは当たらないだろう。どう過ごすも個人の自由だ。ただそうはいっても、普段と違う過ごし方が思い浮かばない人も多いはず。

 ならいっそ今年は、なにも考えずダラダラ読んで笑えるマンガを読み漁る、そんな年末年始を過ごしてみてはいかがだろうか。ここではそんな生活のお供にふさわしい、強烈な日常系ダラダラマンガを紹介する。

■ 島で暮らすイケメン書道家と島民の、元気あふれるほのぼのスローライフ

『ばらかもん』(ヨシノサツキ/スクウェア・エニックス)

『ばらかもん』(ヨシノサツキ/スクウェア・エニックス)の舞台は五島列島。「ばらかもん」とは“元気者”を意味する方言だ。

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 主人公の半田清舟(はんだ・せいしゅう)は、都会で暮らしていたイケメン書道家。彼はある事件をきっかけに島暮らしを命じられる。しかし、そこで待っていたのは都会とは正反対の笑いあふれるほのぼのした生活と陽気な島民たちとの出会いだった!

 生活観のギャップから心を閉ざしていた清舟が、島民たちの温かさに触れ心を開いていくさまを描いた本作は、1年間の疲れを癒すにはうってつけだ。

■ “遊び人研究会”所属の美少女? 3人のキャラが濃すぎる学園コメディ

『あそびあそばせ』(涼川りん/白泉社)

「ただ、笑いたい」そんな人にこそおすすめなのが『あそびあそばせ』(涼川りん/白泉社)だ。主人公となるオリヴィア、香純、華子の女子中学生が立ち上げた部活は“遊び人研究会”。ネーミングセンスからしてわかるように、この3人は普通ではない。そしてこのマンガに常識は一切通用しないとだけ言っておく。

 とんでもなくくだらない学園生活を描いた本作を読めば、笑いの正月になることは間違いないだろう。

■ 真のダラダラとはこのこと……元ニートが描くポジティブニート女子の日常

『ニートめし!』(まめきちまめこ/双葉社)

『ニートめし!』(まめきちまめこ/双葉社)は、1年を通してお正月のような生活をしているポジティブニート女子・にぃ子の日々を描いた日常系マンガだ。

「今日は1日有意義に過ごそう!」と決意するも5時間昼寝をかまし、28時間ぶっ続けでゲームやテレビを見て過ごすダメな自分を恥じて涙を流すも、すぐに忘れて寝てしまうなど、作中で描かれるにぃ子の行動や心情はなぜか妙にリアル……。それもそのはず、本作の著者も元ニートだったのだ。本作のにぃ子のようにダラダラした年末年始を過ごすのも悪くはないかもしれない。

■ とにかく「ウザい」主人公。でもなぜか嫌いになれないゆるゆる4コママンガ

『あいうら』(茶麻/KADOKAWA)

『あいうら』(茶麻/KADOKAWA)では、ウザ可愛い女子高生・奏香(ボケ担当)とクールな親友・彩生(ツッコミ担当)、THE普通の子・ゆっこん(2人の潤滑剤)の3人が織り成す、クスッと笑える日常が4コマ構成で描かれている。

 彼女たちの他愛のない会話から生み出されるゆる~いボケとツッコミは、シュールそのもの。難しいボケやツッコミが一切ないため、テンポよく読めるのも本作の魅力だ。なにも考えずにダラダラとした年末年始を過ごしたい人にはうってつけの一冊だろう。

■ どうでも良さが逆に心地よい。これぞ男子高校生のリアルな日常!

『男子高校生の日常』(山内泰延/スクウェア・エニックス)

 思春期の男子が考えていることなんて、取るに足らないことばかりだ。でもそれがなぜか懐かしくそして微笑ましく感じてしまうのが、このマンガ『男子高校生の日常』(山内泰延/スクウェア・エニックス)最大の魅力だ。

 本作の主人公・タダクニ、ヒデノリ、ヨシタケの3人を中心に繰り広げられるエピソードは、どれも本当にくだらない。ただ彼らはその一つひとつに全力を捧げ、青春を謳歌しているのだ。社会の荒波にもまれ青春時代を思い出す暇がない人は、この機会に本作でゆっくりダラダラと青春時代を思い出してみるのもいいかもしれない。

■ 兄妹揃ってニート……!? なぜか羨ましくなるダラダラギャグマンガ

『働かないふたり』(吉田覚/新潮社)

『働かないふたり』(吉田覚/新潮社)は、ニートの中でもエリートな存在“エニート”な兄・守と “自称落ちこぼれ兼対人恐怖症ニート”の妹・春子の生活を描いた日常系マンガだ。

 彼らの生活行動の大半は「ゲーム」「食べる」「寝る」の3パターン。妹は時々、母親に外へ強制連行されるがすぐに兄の部屋へ逃げ帰ってきてしまう。兄も時々社会に出る意欲を見せるも一切働こうとはしない。そんな彼らの徹底したダラダラっぷりにどこか羨やましさを感じてしまうのは私だけだろうか……。

 年末年始くらい好きなように過ごしたいものである。日々の仕事に追われ、何も考えずにゲラゲラ笑ったりダラダラしたりすることすら忘れてしまっている人は、ぜひ今回紹介したマンガを手に取って読んでいただきたい。きっと笑いあふれる最高の年始になるはずだ。

文=トヤカン