主演・松田龍平からのコメントも 映画『舟を編む』アカデミー賞外国語映画賞部門日本代表作品に決定

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更新日:2013/9/18

舟を編む

(c)2013「舟を編む」製作委員会

2014年3月にアメリカで受賞作が発表される第86回米国アカデミー賞最優秀外国語映画部門の日本代表作品に、石井裕也監督作品『舟を編む』 (英語題:The Great Passage)の選出が決定した。

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 映画『舟を編む』は、2012年本屋大賞第1位に輝き、72万部突破のベストセラーとなった三浦しをんの同名小説の映画化で、2013年4月13日(土)の公開以降、観客から“本年度No.1!”の熱い声が多く寄せられ、動員68万人超え・興行収入8億円突破の大ヒットとなったエンタテインメント作品。辞書編集部を舞台に、新しい辞書「大渡海」の編纂に15年もの月日をかけ、24万語におよぶ言葉の海に奮闘する辞書編集部員・馬締光也(松田龍平)とその同僚たちの姿、そして馬締の下宿先の孫娘・林香具矢(宮﨑あおい)に初めて感じたある思いを何とか“言葉”にし伝えようとする、もどかしくも微笑ましいやりとりを描く。

 2009年、第81回アカデミー賞外国語映画賞を日本映画で初めて受賞した『おくりびと』と同様に、「なかなか目にすることのできない“ある仕事の実情”」を丁寧に描く本作。どの国にもある「辞書」をモチーフに、「“言葉”と“人”への愛」という普遍的なテーマを浮きあがらせる。本選参加、ノミネートへの期待が高まる。

 今回の発表を受け、史上最年少の30歳で日本代表作品に選ばれた石井裕也監督は「選んで頂いて光栄です。日本語の辞書作りを描いた映画が海外でどのように受け止められるのか、とても楽しみです」とコメント、そして、監督と同い年の主演俳優・松田龍平氏は「『舟を編む』を選んで頂いて、とても嬉しく思います。言葉と心が繋がっているという事はどこへ行っても同じだと思うので、楽しんでもらえると思います」とコメントした。

 同作の海外展開は、既に公開済の台湾と香港に加え、秋には韓国の公開が決定しており、世界各国の11の映画祭への出品も決定している。米国アカデミー賞の正式なノミネーション発表は2014年1月16日、ノミネーションが決定した場合、授賞式セレモニーは3月2日を予定している。

 さらに、2013年11月8日(金)には映画『舟を編む』のBlu-ray、DVDが発売となる。初回限定版のブックレットには三浦しをん氏書き下ろしの「舟を編む 特別短編小説」が掲載されるほか、メイキングやイベント映像を収録した特典ディスクが付属する。

⇒映画『舟を編む』公式サイト
■『舟を編む』 三浦しをん 光文社 1575円