寒い日はグラタンで温まろう! かぼちゃ・枝豆・丸ごと玉ねぎ…バターいらずの「まいにちグラタン」【作ってみた】

食・料理

公開日:2015/10/31


『バターを使わないまいにちグラタン』(藤井 恵/日本文芸社)

 今年も残すところあと2カ月。朝晩はめっきり寒くなってきましたね。こんな季節には、温かいものを食べて体を芯から温めたいものです。そこで「グラタン」はいかがでしょうか? アツアツの「グラタン」をフーフーしながら食べる光景は、思い浮かべただけでも幸せですよね。毎日でも食べたい「グラタン」ですが、1つ気になるのが、カロリーです。多めのバターを使うことで濃厚な味になって美味しさが増すのですが、カロリーもその分増えます。そのため、グラタンが大好きでも毎日はちょっと…と敬遠してしまいがち。しかし、そんなグラタン好きの救世主が、10月8日に発売された『バターを使わないまいにちグラタン』(藤井 恵/日本文芸社)です。タイトル通り、バターを使わない代わりに、オリーブ油でホワイトソースを作ったり、野菜や豆のソースにしたりすることで、グーンとカロリーを抑えたグラタンがたくさん紹介されています。これなら安心して毎日食べられます! そこで今回はこの中から3品を実際に作ってみました。

ソーセージのかぼちゃソースグラタン(P.40)


 オリーブ油を熱した鍋に、かぼちゃ、玉ねぎ、しょうが、カレー粉を加えて混ぜます。そこに水を加えて蒸し煮にし、さらに牛乳を加えて、粗熱が取れたらミキサーなどでピューレ状にします。これを耐熱皿に入れ、上にソーセージ、チーズをのせて250℃のオーブンで15分ほど焼けば完成です。

 今回のグラタンはバターの変わりにオリーブ油を使いました。また小麦粉も使っていないので、ソース自体はさらさらでした。味は、スパイシーなカレー粉がかぼちゃの甘みをより引き出してくれていて、一度食べたらクセになる感じ。ソーセージがたくさん入っているので、ボリュームもしっかりありましたよ。スパイス効果もあって、食べた後はぽっかぽかでした。

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ちくわの枝豆ソースグラタン(P.92)


 茹でてさやから出した枝豆、おろし玉ねぎ、牛等をミキサーに入れて撹拌し、ピューレ状にします。これを耐熱皿に入れ、その上にちくわ、粉チーズをのせ、250℃のオーブンで15分ほど焼けば完成です。

 鮮やかな緑色の見た目からして、今までに出会ったことがないグラタンですよね。こちらはホワイトソースの代わりに枝豆ソースを使ったものです。馴染みのない組み合わせがかもしれませんが、食べてみるとほんのり枝豆の甘さがするソースが、ちくわチーズに絡まって美味しい!和テイストの、とてもあっさりしたグラタンです。

丸ごと玉ねぎのグラタン(P.103)


 ラップで包んだ玉ねぎを電子レンジで加熱します。この玉ねぎを耐熱皿にのせ、その上にトマトケチャップ、マヨネーズ、粒カスタードを混ぜたソースをかけ、250℃のオーブンで10分ほど焼けば完成です。

 こちらも見た目はインパクトがあるグラタンですよね。玉ねぎを丸々1個使いました。玉ねぎを皮付きのまま焼くことで蒸し焼き状態になり、その上に少しピリっとしたオーロラソースがかかることで、玉ねぎの甘みが増し増しに。あの独特の辛みは全くありません。玉ねぎ自体もホクホク。ちょっと贅沢な食べ方ですが、野菜の甘みをじっくり感じられ、栄養もまるまる摂れるので、一度試してみる価値ありですよ。

いろんなアレンジソースで、まいにちグラタンを楽しんで
 書籍に書かれているのですが、通常材料で使う牛乳は、ソースに水分を加える役割なので、必ず牛乳である必要はないそうです。トマトジュース、豆乳、だし、水など、液体であれば基本的になんでもOKなので、これだけでもさらにバリエーションが広がりますね。グラタンは体を温めるだけでなく、野菜もたっぷり摂れるので、ぜひいろんなソースを試しながら、新しいグラタンを楽しんでみて下さい。

文=JUNKO