3月放送開始TVドラマ「精霊の守り人」にファン期待大!「綾瀬はるかのバルサ美しい!」「吉川晃司のジグロはワクワクしかない!」

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/16

 日本人で史上2人目となる国際アンデルセン賞作家賞を受賞し、2015年に『鹿の王』で「第4回 日本医療小説大賞」と「第12回 本屋大賞」のW受賞を果たした上橋菜穂子。2016年3月より、上橋の代表作ともいえる「守り人」シリーズが、3年をかけ、全22回でTVドラマとして放送される。1月25日(月)には、ドラマ公式サイトにて第1弾となる『精霊の守り人』の動画も公開。シリーズのファンのボルテージも一気に高まったようだ。

 1996年刊行の『精霊の守り人』から始まる「守り人」シリーズ。2007年、『天と地の守り人 第三部 新ヨゴ皇国編』でシリーズを終えたが、その後も短編集『流れ行く者』と中編2編を収録した『炎路を行く者』が刊行されている。

 「守り人」シリーズの物語は、三方を海に囲まれ、北方を険しい山脈に守られている、ヨゴ皇国から渡ってきた人々が建国した国・新ヨゴ皇国から始まる。100年に1度、卵を産む精霊ニュンガ・ロ・イム(水の守り手)に卵を産みつけられ、「精霊の守り人」としての運命を背負わされた第二皇子・チャグムを、彼の母・二ノ妃から託されたのが、“短槍使いのバルサ”として知られる女用心棒・バルサ。バルサはその逃避行の中で、チャグムに憑いたものを疎ましく思う父・帝と、チャグムの体内にある卵を食らおうと狙う魔物・ラルンガという、ふたつの魔の手からチャグムを守ることに…。

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 ドラマ放送前に、これ以上物語を明かすのは野暮なので控えるが、『精霊の守り人』は建国神話の秘密、先住民の伝承など、文化人類学者の顔も持つ上橋らしい緻密な世界構築が評価されており、数々の賞を受賞している。また、「児童文学の奥深さに気づかされた本」「最初の数ページを読んだところで引き込まれる。登場人物の顔がすぐに浮かんでくる。こういう本は面白いに決まっている」「『ありえな~い』と叫ぶだけのような浅いファンタジーではなく、とてもとても重厚な、しっかり細部も練り込まれた、実に味わい深い作品」など、読者からも好評を博した。

 その『精霊の守り人』が、3月からNHK放送90年記念作品としてTVドラマ放送が決定。主人公・バルサには綾瀬はるか、チャグムを子役・小林颯(こばやしかい)、二ノ妃を木村文乃、帝を藤原竜也が演じるほか、短槍の達人でバルサの養父・ジグロに吉川晃司、バルサの幼馴染みの薬草師・タンダに東出昌大、タンダの師匠で呪術師のトロガイには高島礼子と、豪華キャスティングが実現した。

 このキャストには、ファンも「配役もいい感じですよ! これは観るよ! 期待が膨らむね」「綾瀬はるか、強い! 美しい!」「ちょっとーー!! ジグロが吉川晃司で、シュガが林遣都だよー! テンション上がるー!」「おおお! 小林颯くんちょっと見ない間に大きくなった?」「全然心配しなくて良さそうなキャスト(特に高島礼子のトロガイは気合い入ってる)」「トロガイの高島礼子さん、すごい特殊メイク!」「綾瀬はるかさんかぁと思っていたけど、かなり格好いいバルサでした。トロガイ師のクオリティも高い」「吉川晃司のジグロはワクワクしかない! トロガイ役の高島礼子の迫力も!」など、大満足のようだ。

 また、公開された動画に対しても、「めっちゃかっけー!」「綾瀬はるかさん格好いい。楽しみ」「ドラマ超期待してまっせ! ワクワクするしかない」「さすが全編4Kは伊達じゃない」と興奮する声が見られる。

 待ち遠しいことこの上なしの『精霊の守り人』だが、TVドラマ放送に先駆け、一部書店にて「守り人」シリーズの世界の、全体地図がついた原作が限定発売される。

 地図は原作者・上橋本人が監修し、『虚空の旅人』などのシリーズ挿絵を担当する佐竹美保が新たに描き下ろし。なお、全体地図はシリーズ“初”の試みで、裏面には新ヨゴ皇国、カンバル王国、サンガル王国、ロタ王国の詳細地図も掲載されている。ただし、あくまで一部書店、数量限定。目印は「地図付き」と書いてあるドラマ化の帯がかかった『精霊の守り人』。お目にかかった際は、すでに持っているファンもゲットするしかない。

TVドラマ「精霊の守り人」
放送:2016年3月からNHK総合にて放送(初回は連続4回・全22回)
原作:上橋菜穂子
脚本:大森寿美男
演出:片岡敬司
出演:綾瀬はるか/小林颯/木村文乃/藤原竜也 ほか
⇒TVドラマ「精霊の守り人」公式サイト

■『軽装版 精霊の守り人
著:上橋菜穂子
絵:二木真希子
価格:972円(税込)
発売日:2006年10月
出版社:偕成社
電子書籍版も発売中
※Amazon購入の場合、地図はつきません
⇒「守り人」シリーズ公式サイト