女性もセックスがお盛ん! ペリーも激怒したエロすぎる日本人のふしだら歴史

文芸・カルチャー

更新日:2021/2/15

このように、本書には紹介したいエピソードがてんこ盛りなのだが、もうひとつだけ「日本人女性の伝統的なセックス観」にテーマを絞って具体例を記しておこう。

歴史における日本人女性には、大和撫子という言葉が象徴するように、「控え目、一途」というイメージがある。しかし本書によれば、万葉集をひもとく だけでも、その時代(飛鳥、奈良時代)の女性がセックスに積極的だったことがわかるという。

例えば当時は、男性が夜の闇にまぎれて女性の寝床を訪問する「夜這い」は文化だった。同時に、女性が男性にいつでも来てねと誘いをかける「妻問い」という文化もあったそうだ。ちなみに本書によれば、夜這い文化の発祥は 、大黒様(大国主命)なのだそうだ。

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また、奈良時代以降「歌垣」という集まった男女が歌を詠みあった後にフリーセックスを行う、今風にいえば出会い系パーティー(全国各地で開催された)が盛んだった。そこにも、人妻も含め(なんと既婚者もOKだった)女性たちは積極的に参加した。

さらに平安時代の鵜坂社(現在の富山市にある鵜坂神社)には、「尻叩き祭り」というイベントがあったそうだ。このお祭りでは、男性経験の数だけ女性が榊(さかき)の枝でお尻を叩かれるのだが、皆決して過少報告はせず、著者は「多くの男を経験することは、当時の女性にとって勲章だった」と記している。

ほかにも本書には、遊女の歴史などが詳細に記されており、それを読む限り古来日本人女性は、セックスや性に対してシャイというよりはオープンな遺伝子が眠っていると思わせるような歴史があるのである。

詳細は省くが、空海や豊臣秀吉などのエロに対する貢献度の高さを本書で読むと、歴史上の人物に対する見方も大きく変わるといった、そんな面白さも本書にはある。そして、秘具(大人のおもちゃ)の歴史(これが意外に古い)や、盆踊りのいにしえの姿など、様々な切り口で本書は“とってもエロかった日本人”を思い出させてくれるのだ。

セックス・性に対して閉鎖的になったのは、近代化の影響だと本書は指摘する。少子化対策として日本人はこの際、その遺伝子に眠るエロさをもっと覚醒させてみるというのも、もしかするとアリなのか? そんなことをふと考える一冊である。

文=ソラアキラ