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今年度の『このライトノベルがすごい!2017』は新たな幕開け!? 新設「単行本・ノベルズ部門」ランキングに、あの大人気WEB小説が!

『このライトノベルがすごい!2017』(このライトノベルがすごい! 編集部/宝島社)

 いまが旬のライトノベルを紹介するガイドブック『このライトノベルがすごい!2017』(このライトノベルがすごい! 編集部/宝島社)が11月24日に発売された。

『このライトノベルがすごい!』は、宝島社より毎年1冊出版されているライトノベルの総合情報誌。WEBを中心に開催された読者アンケートによる人気投票のランキング発表に加え、ラノベ作家やイラストレーターへのインタビュー記事、その年に出版された作品紹介などを掲載し、ライトノベルの流行を読み取るガイドブックとして多くのライトノベルファンに支持されている。

 新たな幕開けと題された今年の2016年度版では、人気ランキングに大幅な変更があった。従来の「作品部門」が、文庫判のライトノベルを対象とした「文庫部門」と、四六判・B6判などの単行本・ノベルズを対象とした「単行本・ノベルズ部門」にわかれたのだ。

 これは近年増加している小説投稿サイト「小説家になろう」などのWEB連載小説の出版化が影響している。以前のランキング形式では、すでに知名度を得ている文庫本シリーズの人気に埋もれてしまい、単行本シリーズの人気が正しく評価されていないと訴えるファンが少なくなかった。新部門の創設は、そうしたファンの声を汲み取った編集部の英断といえる。

 そんな転換期を迎えた人気ランキング「文庫部門」では、『りゅうおうのおしごと!』(白鳥士郎/ SBクリエイティブ)が第1位に輝いた。

 作者の白鳥士郎は、アニメ化もされた農業系学園ラブコメ『のうりん』(SBクリエイティブ)で一躍ブレイク。新シリーズとなる『りゅうおうのおしごと!』は、現代のプロ将棋界を舞台に最年少で「竜王」となった主人公のプロ棋士・九頭竜八一と、弟子の天才少女・雛鶴あいの成長と奮闘を描いたストーリー。昨年のランキングでは新作として26位にランクインしていたが、わずか1年間で怒涛の急上昇をみせての首位獲得となった。

 上位陣をみると、今年アニメ化されたばかりの『Re:ゼロから始める異世界生活』(長月達平/ KADOKAWA メディアファクトリー)や、『この素晴らしい世界に祝福を!』(暁なつめ/ KADOKAWA 角川書店)が入っている。どちらのアニメも評判がよく、堅実に新規読者を増やした成果といえそうだ。

 その他、『ゴブリンスレイヤー』(蝸牛くも/ SBクリエイティブ)、『メロディ・リリック・アイドル・マジック』(石川博品/集英社)、『弱キャラ友崎くん』(屋久ユウキ/小学館)と、3本の新作がトップテン入りを果たし大健闘をみせた。こうした無名の新人・新作がダークホースとして現れるのも、『このラノ』の見所といっていいだろう。

 そして新設された「単行本・ノベルズ部門」の栄えある最初の第1位は、丸山くがねの『オーバーロード』(KADOKAWA)が受賞した。

『オーバーロード』は、オンラインゲームのキャラ・モモンガとして異世界に転移した主人公が、NPCの部下たちと強大な力で異世界を蹂躙していく異色のダークファンタジー。人気、実力とも相応しい結果といえるだろう。

 新作では『蜘蛛ですが、なにか?』(馬場翁/KADOKAWA 富士見書房)が、初登場で3位に食い込んだ。女子高生が蜘蛛に転生するというインパクトと熱い展開が受け入れられたようだ。

 単行本シリーズについては、根強い人気の「物語」シリーズ(西尾維新/講談社)や、コアなファンの多い『ニンジャスレイヤー』(ブラッドレー・ボンド、フィリップ・N・モーゼズ/KADOKAWA)を代表に、メディアミックス展開が盛んに行われており、アニメやコミックスから原作小説を知ったという人も急増している。2017年1月からアニメ放送開始を控えている『幼女戦記』(カルロ・ゼン/KADOKAWA エンターブレイン)にも期待が高まる。単行本ブームに火がつくのも時間の問題といえそうだ。

 巻末のライトノベルジャンル別ガイドでも、多くの単行本シリーズを紹介しているので、いまからでも気になった作品を押さえておくとよいだろう。

『このライトノベルがすごい!編集部』からダ・ヴィンチニュース読者の皆さまへ。

WEB発の作品が台頭し、レーベルも爆発的に増えたことで群雄割拠の時代に突入しました。すでに30~40代を対象としたライトノベルの市場が成熟し、メインターゲットが中高生だという時代は終わりました。だからこそ『このラノ』でも「単行本・ノベルズ部門」という新たなランキングが生まれたのです。そんなWEB小説優勢の時代にあっても「文庫部門」第1位となった『りゅうおうのおしごと!』の著者・白鳥士郎先生はすごい! “作品の核となるものの発見”“プロ作家としての仕事”を語っていただいたインタビューは必読です。

■『このライトノベルがすごい!2017
発行:宝島社
価格:本体520円+税
発売日:好評発売中!

文=愛咲優詩



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