使い方を少し工夫するだけで効率アップ!? 驚異のノート術7つのポイント

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公開日:2017/1/5

『本当に頭がよくなる1分間ノート術』(石井貴士/SBクリエイティブ)

 できる子は決してノートをおろそかにしない。ノートの使い方を変えるだけで勉強や仕事の効率がぐっと上がると、学生だけでなく社会人の間でもいま「ノート術」が注目を集めはじめている。

 元アナウンサーで累計150万部を突破した「1分間シリーズ」の著者である石井貴士さんは、誰もが実践できる、勉強はもちろんビジネスにも役立つノウハウが満載の「ノート術」を『本当に頭がよくなる1分間ノート術』(石井貴士/SBクリエイティブ)で惜しげもなく大公開している。

 レオナルド・ダ・ヴィンチは40年間で1万5000ページにもわたる研究ノートを記し、エジソンは3700冊のノートを遺した。かの天才たちは数多くのノートをとり、見返して、天才的な発想を生み出してきた。本書では「今度は、あなたがノート術に目覚め、天才になる番です」と、天才への一歩を踏み出せるノートのとり方「1分間ノート術」を提唱し、ノートのとり方を変えるだけで頭がよくなるノート術を紹介。

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「1ページ1秒」で見返すノートを作るのが、ノート術の極意

「1分間ノート術」が目指すのは、1ページを1秒として、60ページを「1分間」で見返すことができるノートを作ることだ。ノートを書く際に復習するときのことを考えて、そこから逆算して、見やすいノートを作る。そのため文字でびっしり埋め尽くすようなノートは、読み返すのに苦労し、時間をロスするダメノート。1ページ1秒で見返せるノートを作るには、大きな文字でゆったりと余裕のあるスペースをとって書く、「これはもったいないな」と思うくらいのノートのとり方をすべきだと石井さんはいう。それでは、石井さんが本書で紹介している「1分間ノート術」の7つのポイントを紹介しよう。

◎1分間ノート術 7つのポイント!

1 ノートは大きな字でゆったり書く
2 ノートは一行空けて書く
3 ノートは自分だけが分かればいい
4 ルーズリーフの右側にだけノートを取る
5 ノートの右側の左右に線を引く
6 携帯用ノートは引き継ぎながら使う
7 4色のバインダーファイルにまとめる

 見やすいノートを作るポイントは、ノートをとるときには大きな字で書くこと。そして、1行書いたら1行空けて書き、ゆとりをもたすこと。もったいないと思うかもしれないが1行空けておけば見直しやすく、間違ったときも訂正しやすいという利点もあり、よりノートを活用することができる。

 ほかにも、ノートとしてルーズリーフを活用して右側だけにノートをとることで、切り貼りが可能となり、あとでポイントごとにまとめ直しやすいノート作りができる。右側だけノートをとったルーズリーフは4色のバインダーファイルにジャンルや目的で分けてまとめれば、すっきりとしてわかりやすいノートとなる。重要度で分けてもいいし、仕事に関する資料なら「ビジネスの資料」「本に関する資料」「その他の資料」「取引先に関する資料」といった具合に分けてもいい。

 ノートは使い方を少し工夫するだけで、驚くほど仕事や勉強の効率がよくなる。「見返しやすいノートを作る」という考え方に重点をおいた「1分間ノート術」は、普段使いのノートでも応用できる効率のいいテクニックが満載だ。大きな図解でわかりやすく紹介されているので、誰でもすぐにマネできるはずだ。もっと成績を伸ばしたい、仕事の効率を上げたいという方はぜひ参考にしてほしい一冊だ。

文=なつめ