「広瀬ゆうき」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ

更新日:2017/1/18

広瀬ゆうき

編集部が注目する声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第148回となる今回は、「南鎌倉高校女子自転車部」の秋月巴などを演じる広瀬ゆうきさんです。

――撮影中、豆乳を飲んでいましたけど、お好きなんですか?

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広瀬:最近、無調整豆乳にハマっているんです。飲むとやせるって聞いたので(笑)。風邪は引かなくなりました。

――最近、声優としても活動の幅を広げている広瀬さんですが、声優という職業を意識し始めたのはいつ頃だったんですか?

広瀬:実は私、幼稚園の頃から「アニメのキャラクターの声をやってる役者さんがいる」って知ってたんです。というのも、アニメを観てたらお母さんが「この声とこの声は同じ人だ」って言ってたんですよ(笑)。だから、アニメを観ながら、「この声とこの声は一緒だな」って、エンディングのキャスト表をチェックしてました。

――その中でも好きだった声優は?

広瀬:今でも変わらないんですけど、中原麻衣さん。ザッツ・ヒロイン声! プラス敵キャラもされてますしね。桑島法子さんも好きです。桑島さんが声をしていた『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のステラが大好きだったんですが、死んじゃった時は悲しかった……。みんな中学生くらいになるとアニメを観なくなってくるんですけど、私は変わらず大好きで。中学の夏休みに深夜まで起きているとアニメがたくさんやっていることを知ったんです。それからは昔のアニメもDVDとかで観るようになりました。

――その中でも一番ハマった作品は?

広瀬:一番か……。一番がとっても難しい。今現在一番オシているのが『少年ハリウッド』。私が今までの人生の中で観たアイドルアニメの中で一番です! アイドルのメイキングを見ているかのようですごくリアル。私もA応Pというユニット活動をさせていただいていますが、私たちが経験したことがそのまま登場しているんですよ。最初はみんな同じ目的を持ってユニットを組んでいるわけじゃない。でも一緒に活動していくうちに、どんどんユニットのことが大事になっていく。アイドルって最初からキラキラしているわけじゃなくて、磨かれてキラキラしていくもの。もちろん最初からキラキラしてるアイドルアニメも大好きですけど、『少年ハリウッド』は至高すぎます。「違う場所で出会った者たちが、同じステージで何度も生まれなおす」に代表されるように、台詞ひとつひとつが尊すぎ。最終回で「ここまで応援してきて良かった」って思えた作品です。

――A応Pのメンバーとして活動している広瀬さんですが、きっかけは何だったんですか?

広瀬:もともと女優になりたくて芸能界に入りました。それまでは教育番組等に出演させていただいていたんですが、高校卒業と同時にレギュラーが一気になくなっちゃったんです。その時にちょうど来たのが、A応Pのオーディションでした。マネージャーさんが私がアニメが好きなことを知ってたので、「アニメが好きな女の子を集めるオーディションがあるから行ってみれば」って言ってくれたんです。

――そもそも女優になりたいと思ったのは?

広瀬:父も母も俳優で、小さなころから母の仕事場に連れて行ってもらっていたんです。現場にいる監督さんに面倒みてもらったりして(笑)。そこで、お母さんや共演者の方たちが演技しているのを間近で見て育ちました。同じ舞台を何十回と観ても飽きなかったですね。そこで、「楽しそう」から「私もやってみたい」と変わっていき、お母さんに相談したら積極的に協力をしてくれて。雑誌見ていろんな作品のオーディションを受けて、16歳の時に今の事務所に入ったんです。

――お芝居の魅力はどんな部分に感じていますか?

広瀬 自分ではできないことができること。私は中学高校ともに仕事をしていたので、学校行事にあまり参加できなかったんですよね。仕事のほうが大事だったからいいんですけど。でも大好きなアニメのような青春を送りたい! という気持ちもあって、そんなできなかったことがお芝居ならできる。それよりも現実ではできない体験もお芝居だったらできちゃいますしね。

――初めてのアフレコの思い出は?

広瀬:初めてのアフレコは、ゲームの『Tokyo 7th シスターズ』の瀬戸ファーブ役でした。素の演技でやってくださいといわれて…、アフレコ自体が初めてだったからか、予定していた収録時間の半分で終わるくらいスムーズにできました。アニメだと、『タイムトラベル少女』。緊張しすぎて手が震えて台本が読めなかった(笑)。台詞は覚えていたのでセリフは言えたのですが大変でした。なんて言っても、共演者の方たちが憧れの方ばかりで! でもA応Pのメンバーと一緒だったし、現場にいらした井上喜久子さんにめっちゃ優しくして頂いて。「天使だ!」と思いました。

――1月から放送がスタートするアニメ『南鎌倉高校女子自転車部』で秋月巴役で出演も決まっていますね。

広瀬:初のメインキャラクターです。でも第1話の記憶がなくて、第4話くらいからようやく覚えている感じ(笑)。手が震えなくなったら、今度は音を立てないように体が固まっちゃうようになってしまいました。少し力が抜けたのが第4話くらい。楽しいって思えるようになるまで時間がかかりました。それまでは「ちゃんとしなくちゃ」「迷惑かけないようにしなきゃ」の思いで頭がいっぱいで。「何も知らないんだから、できなくて当然。できません!という気持ちでいきなさい」ってマネージャーさんに言われてからは、肩の力が抜けて演技に集中できるようになっていきました。この作品では、キャラクターの成長を見せていきたいと思っているので、最終話には「第1話よりうまくなったね」って思ってもらえたら嬉しいですね。私が演じている秋月巴ちゃんは周りに優しくできる女の子なので、思いやりの心を大事に演じています。

――休日はどう過ごしているんですか?

広瀬:最近の趣味は「都会に行くこと」なんです。友達といるのも好きなんですけど、ひとりでいることも多くて。でもひとりで家にいるのはイヤ。それで外には絶対出るんですけど、ひとりでいて寂しくない場所、新宿渋谷池袋に休日はよくいます。いろんなことやってる人がいて、そういう人を見るのも好きなんですよね。お昼前に家を出て、映画観て、お店見ながら街をフラフラして、気が付いたらすっかり夜遅くなってたりします(笑)

――あと、イラストが得意ともお聞きしました。

広瀬 アニメが好きだから(笑)。最近はA応Pの活動で、アニメを勝手にプレゼンをする企画があって、それでよくイラストを描いてますね。模写が得意で、なんでも描けます!

――そういえば、Twitterでは競馬に初挑戦したことも書かれてましたね。

広瀬:『おそ松さん』と競馬がコラボしていて、その関連でA応Pとしてお仕事で行って、そこで初めて馬券を買いました。競馬場に行く前までは、馬が走ってその順位を予想してお金を賭けるだけかと思ってたんですけど、実際に行ってみたら、馬ってすごく感情豊かでそれぞれ個性があって、人もスポーツ選手を応援する感覚で馬を応援するんだなって知りました。ギャンブルじゃなくてスポーツなんですね。地響きが心臓にまで響いて感動しました。『おそ松さん』には本当にいろいろな経験をさせてもらってます。アニサマのような大きなステージに立たせていただき、声優アワードまで! 今までは見れるだけで幸せだったことや、「やりたい!」って言うのもはばかれることもやらせていただいているので、今すごく楽しいです。

――今後やってみたい役は?

広瀬:母から言われたのは、男の子役。性格がさっぱりしているので、男の子のほうがやりやすいんじゃないって。私としては、アニメ作品ではド青春したい! これは『南鎌倉高校女子自転車部』に出演させていただいて夢がかないました。めっちゃ青春しています。なので次は、SF作品かな。現実では絶対できないことができてしまう。難しくって意味がわからない世界観が大好きなので、そういう作品にも出演してみたいですね。

――そのほかに声優として挑戦してみたいことはありますか?

広瀬:声優としてではないんですけど、2.5次元舞台に出たいです。以前、『神様はじめました』と『ダイヤのA』の舞台を観に行ったんですけど、原作のキャラクターやアニメの声優さんのイメージが強いので、観る前はイメージが壊れちゃうんじゃないかと心配でした。でも実際観たらビックリ。役者さんたちが愛情を持ってキャラクターにめっちゃ寄せていってました。人によっては声まで。きっと普段はそういう演技をしていないのに、キャラクターを大事にしてそれをやってることに感動しました。私もやってみたい。ファンの気持ちも役者の気持ちもわかるのでプレッシャーがすごそうですけど(笑)。

――ぜひ舞台に立った広瀬さんも観てみたいですね。それでは最後にファンへメッセージを。

広瀬:私はお芝居がすごく好きで、お芝居をやりたくてこのお仕事を始めました。そして歌って踊ることも好きで、今は好きなこと全部やらせていただいています。すごく幸せで恵まれている所にいるので、この場所からさらに自分ができることを広げていくために頑張っていきます。ぜひこれからも私のことを見続けていただけたら嬉しいです。

【声優図鑑】広瀬ゆうきさんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

広瀬ゆうき

広瀬ゆうき(サンミュージック)

広瀬ゆうき Twitter

◆撮影協力
BC WORLD STUDIO

取材・文=磯貝綾子、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト