お家はいちばん自分に優しくできる場所。インドア派は必読です！『家が好きな人』／斉藤朱夏のしゅか漫画⑱

皆さんはお家が好きですか？ 私はすごく好きです。
自分だけの空間を作れるのが大好き。
性格上、アウトドアなイメージを持たれがちなんですけど、
実はめちゃくちゃインドア派。一日休みの日とか家から出ないことも多々あり。

あと間取りを見るのが趣味みたいなところがある。
最近では、TikTokとかでお部屋を紹介している不動産屋さんもある。
引っ越す予定もないのにネットでお部屋を探してみたり、ここにこの家具置いて……とか考えたりするのが好き。
今思うと、小さい時から物件のチラシを見るのが好きだったな、なんてことを思い出した。

なんでそんな話をしたかというと、今回紹介する漫画がお家に関するお話だから。

本屋で漫画を探していたら、これはまさに自分のための漫画だ！と発見したのが井田千秋先生の『家が好きな人』（実業之日本社）。
5人の登場人物のお家での過ごし方が描かれている。
すべてフルカラーの漫画、やっぱり色がついていると心が弾む。
お家にいる時ってこうだな、と共感しながら1ページずつ読んでいった。

初っ端からおいしそうな朝ごはんが出てきて、明日の朝は真似するぞって思いながら眠りについたら、次の日の朝が楽しくなった。いいこと。

ちなみに私の最近の朝ごはんは、チーズとハムをのっけたトーストにヨーグルト。
やっぱ食パンっておいしい……。

起きた時に今日の一日のスケジュールを立てるのに、いつの間にか夕方になっているのも、頷きながら読んでしまった。

そんな些細なお家での過ごし方だけど、お家が一番肩の力が抜けるし、自分に戻れる場所。
こんな姿、絶対に外で見せられないのもお家にひとりでいるからこその特権。

自分だけしか知らない自分。
誰でもきっとあると思う。

お家の中に一番好きな場所がある。
私は、最近は窓を開けてぬるい風を感じながらソファでお昼寝するのが特別な時間。
夜眠れなくなるのが少し気になるけどそれはそれ……笑

この作品を読んでいて、お家での自分って特別なのかもしれないと思った。

ゆっくりと時間に左右されることなく好きなことをできることが、きっと心を優しくできる時間なんだと。
お家にいる時だけでも自分に優しくとことん甘くしていいんだと。

お家にいる時でもせかせかしてしまうあなたに読んでほしい。
間取りを見るのが好きなあなたもきっと心が弾む、そんな一冊。