夫を「自立型イクメンロボット」に育成する方法

出産・子育て

更新日:2012/11/2

 「イクメンオブザイヤー2012」に表彰された、杉浦太陽、プロレスラー佐々木健介、FUJIWARA藤本敏史。杉浦太陽、佐々木健介は、子どものお見送りなんて朝メシ前、愛妻がつくる食事への称賛、愛妻と子どもの可愛さに耽溺、いつも子育てに奮闘している妻に感謝と尊敬の気持ちをブログに書きつづるイクメンぶり。フジモンの妻、木下優樹菜のブログには、寝込んだ優樹菜に変わってミルクをあげたり仕事終わりに散歩につき合ったり、甲斐甲斐しく「育児」をしている夫の姿が見てとれる。

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 うちの旦那もそうあってほしい……とため息をついたそこのアナタ。今すぐにでも『パパのトリセツ』(おおたとしまさ/ディスカバー・トゥエンティワン)を読んでみてはいかがだろう。

 著者は人気サイト「パパの悩み相談横町」主宰のイクメンライター。彼はまず、全パパを代表して、夫の使えなさ、やる気のなさ、逆に勝手なことをやりはじめたりする面倒臭さについて、全ママに謝罪する。そのうえで、パパを「自律型ロボットに育成しよう!」と取り扱い方法を教えてくれるのだ。

 自律型ロボットとは、「ママとは違う角度から子育てにかかわることのできるロボット」を言う。夫のタイプを「磯野波平」「尾木ママ」「杉下右京」などに分類し、タイプ別に取り扱い方やパパスイッチの入れ方を伝授している。

 さらに実務編では、「赤ちゃんをお風呂に入れる方法」「授乳」「オムツ替え」などについて解説。例えば、実は「ただ一緒に入る」だけであることが多いパパの「お風呂」。しかし本来は「お風呂の準備をし、入れ、洗い、赤ちゃんを拭いて服を着せる」という一連の流れが「お風呂」だと覚えさせなければならない。そこを初期設定としてどのように覚え込ませるかがママの腕の見せどころだ。パパロボットに「お風呂」機能をインストールするには、ほめ、おだて、ひとりでできるように促す機会を作るといったことが有効なのだとか。
 
 パパロボットは繊細ゆえ、「もうできない!」とエラーメッセージが起こることも。なかなかうまくいかないパパ業務に夫がすねているようだったら、対処法として「“故障かな?”と思ったら」「日ごろのメンテナンスの方法」のコーナーを熟読。ひとつひとつインストールしていこう。

 一番大切なのは、夫がイクメンかどうかを、他人ではなくあなた自身が決めるということ。上に挙げたイクメン芸能人たちも、妻を大切にし、さらに妻からもほめられながら「育児」に関わっている。ママとパパがお互いを思いやり、感謝の気持を忘れずにいることが、子育てにいい影響を及ぼしていることは間違いないようだ。

文=菅原信子(ユーフォリアファクトリー)