女は怖い…! 下手な怪談より背筋が凍る作品
公開日:2011/12/28
女の友情は儚いなぁ、なんて思ったこともありますが、本当に怖いのはずっと仲がよさそうに見えて実は…ってやつだと思います。
女を醜くするもの、それは嫉妬ではないでしょうか?
自分の身近な人間が自分より幸せなことに嫉妬し、許せない。それを思うだけでなく、実際に行動に移してしまう。そんな時、女は怖いと言われるのではないでしょうか。
“女は怖い”とよく聞くものの、今回読んだ本には、同じ女ながらまさに“女は怖い!”と思わされてしまいました。
自分の友達にこんなやつがいたらぜーったい嫌だ。生涯こんな女には目をつけられたくない。そんな気持ちで読みすすめました。
読み物としては、ほら、なんていうの、人間の怖いもの見たさみたいなのを上手く刺激してくれて、ドキドキしながら一気に読める作品でした。温かい紅茶片手に読んでたけど、その紅茶の温かさも感じないほどお話はひんやりとドロドロしてます。
唯川さんの作品を読むのは初めてだったんですが、なんとなく不倫ものとか悲恋を描いてらっしゃる印象があって“切ない”感じの作品かなと思ったんですが、切ないというより怖いがしっくりとくる作品でした。感情移入して読むっていうよりは少し離れたところから傍観して読む作品って感じかな。私は因果応報を信じているので、この作品のラストにはとても納得させられました。
寒いから…と心温まる本ばかり読んでいて、少し刺激が足りないなと思っているあなた。コタツでぬくぬくしながらこの刺激的でゾクッとする1冊を読んでみてはいかがでしょう?
冒頭から怖いです
こんな場面に遭遇したらと思うと…
辛すぎます