「還暦」は本来61歳のお祝いだった!? その理由は?/毎日雑学

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更新日:2025/1/30

●「還暦」は何歳のお祝い?

「還暦」は何歳のお祝いか知っていますか?「60歳」と思っている方が大半ではないでしょうか? それも間違いではありませんが、本来は61歳。その理由をお伝えしましょう。

 長寿のお祝いとして誰もが知っている「還暦」は、文字通り「暦が還る」年にするもの。この「暦」とは旧暦の「干支(十干・十二支)」のこと。明治になって西洋の太陽暦が採用されるまで、わが国では太陰太陽暦で年月を数えていました。今では年賀状でしか登場しない「十二支」は、年を数える十二の動物(子〈ねずみ〉、丑〈うし〉、寅〈とら〉、卯〈うさぎ〉、辰〈たつ〉、巳〈へび〉、午〈うま〉、未〈ひつじ〉、申〈さる〉、酉〈とり〉、戌〈いぬ〉、亥〈いのしし〉)。そして「十干」は日の数え方で、甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)。これらが一巡するのは、12と10の最小公倍数である60。すなわち60年を経て、再び生まれ年に戻ったことを祝うので「61歳」が還暦なのです。

 しかし、昔は「数え年(生まれた年は1歳で、新年になると一斉に年を重ねる)」でしたが、今は「満年齢(生まれた時は0歳で、誕生日に1歳になる)」で年齢を数えます。また60歳を定年退職の年齢としている企業・団体も多く、人生の節目として「還暦は60歳」の方がキリがよいかもしれません。

 結論からするとどちらでも良いと思いますが、身近に対象の方がいらしたらぜひお祝いの気持ちを伝えてあげましょう! きっと喜ばれるはすです。

明石伸子(あかしのぶこ)
NPO法人日本マナー・プロトコール協会 理事長

青山学院大学卒業後、日本航空室乗務員、会社役員秘書などを経て独立。2003年NPO法人日本マナー・プロトコール協会を設立し、文部科学省後援「マナー・プロトコール検定」や「コミュニケーションマナー検定」の開発、運営を実施。講演や研修などを通じて、それらの啓発・普及に力を注いでいる。
その他の役職:NHK経営委員、一般社団法人日本ホテル・レストランサービス技能協会理事。学習院女子大学非常勤講師など(2025年1月現在)。
主な著書、監修:「間違いやすい順 社会人のマナー大全」(宝島社)、「この1冊でOK!一生使えるマナーと作法」(ナツメ社)、その他、連載多数。

■日本マナー・プロトコール協会
https://www.e-manner.info
■コミュニケーションマナー検定
https://e-manner.net/
■マナー・プロトコール検定
https://mp-kentei.info/

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<第228回に続く>

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