赤ちゃんの「お食い初め」って何?/毎日雑学

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公開日:2025/2/10

●「お食い初め」って何?

 赤ちゃんが初めて食事をいただく儀式を「お食い初(ぞ)め」といいます。一生食べ物に困らないように、という願いを込めて生後百日から百二十日目に行われるので「百日(ももか)」ともいわれています。その他、お箸初め、箸初め、歯がため、箸揃え、真魚(まな)はじめ、など地域によって呼び方は様々です。

「お食い初め」では、赤ちゃん用の膳や箸、茶碗などを揃え、お赤飯、鯛のすまし汁や尾頭つきの焼き物、煮物など、豪華なお料理を用意します。地方によっては歯が丈夫になるようにと小石をそえたり、まめまめしく育つようにと煮物に豆を入れたりすることもあるようです。

 もちろん、生後百日ごろは離乳食を与える前なので、赤ちゃんが実際の料理を食べられるはずはありません。食べさせる「まねごと」をするだけです。そして、赤ちゃんの口に食べ物を運ぶ「箸役」は、昔から同性の長寿の人にお願いするのが習わしでした。赤ちゃんが元気で長生きするようにという願いと、年長者への配慮がそこにはあるのでしょう。

 現代版「お食い初め」では、やり方や料理の種類などは変わっても、赤ちゃんの元気な成長を願う気持ちは変わらないはず。乳幼児の儀式は、本人は覚えていないかもしれませんが、成長した時に親や親族の愛情を実感するのではないでしょうか。

文=明石伸子

明石伸子(あかしのぶこ)
NPO法人日本マナー・プロトコール協会 理事長

青山学院大学卒業後、日本航空室乗務員、会社役員秘書などを経て独立。2003年NPO法人日本マナー・プロトコール協会を設立し、文部科学省後援「マナー・プロトコール検定」や「コミュニケーションマナー検定」の開発、運営を実施。講演や研修などを通じて、それらの啓発・普及に力を注いでいる。
その他の役職:NHK経営委員、一般社団法人日本ホテル・レストランサービス技能協会理事。学習院女子大学非常勤講師など(2025年1月現在)。
主な著書、監修:「間違いやすい順 社会人のマナー大全」(宝島社)、「この1冊でOK!一生使えるマナーと作法」(ナツメ社)、その他、連載多数。

■日本マナー・プロトコール協会
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■コミュニケーションマナー検定
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■マナー・プロトコール検定
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<第239回に続く>

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