披露宴の出欠、早く伝えない方が良いのはどちら?/毎日雑学

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公開日:2025/3/10

●披露宴の出欠、早く伝えない方が良いのはどちら?

 披露宴の招待状が届きました。返信ハガキが同封されていたら期日までに出欠を知らせるのは当たり前のことですが、相手のことを考えたらもう少しこまやかな配慮があると良いでしょう。

 披露宴は、本人たちにとっては人生最大の祝宴です。そんな会に参列してほしいと思う人は、すなわち今後の人生も末長くお付き合いしてほしいと願う“大切な人”にほかなりません。そうした新郎新婦の気持ちを考えて、できるだけ参列して差し上げましょう。したがって出席の場合は、招待状が届いたらすぐに返信し、また心を込めたお祝いのメッセージを書き添えます。

 一方どうしても都合がつかずに出席できない場合は、すぐに返信するのではなく少し日を置いてから投函します。早々に出して、最初に届いた返事が「欠席」だったら、新郎新婦はどんな気持ちになるでしょう。だから1週間ぐらい後がよいのです。その際必ず、“参列できなくて残念な気持ち”と“お祝いの気持ち”が伝わるようなメッセージを記しましょう。

 そんなわけで、欠席の場合は早々に返信するのを控えることが大切です。

文=明石伸子

明石伸子(あかしのぶこ)
NPO法人日本マナー・プロトコール協会 理事長

青山学院大学卒業後、日本航空室乗務員、会社役員秘書などを経て独立。2003年NPO法人日本マナー・プロトコール協会を設立し、文部科学省後援「マナー・プロトコール検定」や「コミュニケーションマナー検定」の開発、運営を実施。講演や研修などを通じて、それらの啓発・普及に力を注いでいる。
その他の役職:NHK経営委員、一般社団法人日本ホテル・レストランサービス技能協会理事。学習院女子大学非常勤講師など(2025年1月現在)。
主な著書、監修:「間違いやすい順 社会人のマナー大全」(宝島社)、「この1冊でOK!一生使えるマナーと作法」(ナツメ社)、その他、連載多数。

■日本マナー・プロトコール協会
https://www.e-manner.info
■コミュニケーションマナー検定
https://e-manner.net/
■マナー・プロトコール検定
https://mp-kentei.info/

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<第255回に続く>

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