川谷絵音のエッセイ連載「持っている人」/第4回「冷たい紋所」
公開日:2025/2/19
川谷絵音さんによる初エッセイ『持っている人』が、2025年2月20日(木)に発売されます。そちらを記念して、特別エッセイを公開します!

川谷絵音初のエッセイ集『持っている人』が2月20日に発売になります。ゲスの極み乙女の休日課長の誕生日です。おめでとう。でもたまたまなので課長の誕生日よりエッセイ発売を祝ってください。いつ開けるか迷っていた貰い物の日本酒をグイッといく日になるかもしれません。
ちなみに本を出すということは、その日から自動的に川谷絵音“先生”になるということを意味します。僕のレギュラーラジオ「川谷絵音の約30分我慢してくれませんか」も「川谷絵音先生の約30分我慢してくれませんか」に変わることでしょう。先生になったからには、銀座の文壇バーに夜な夜な繰り出し、カクテルを嗜みながら他の先生方と文芸話に花を咲かせたりもするでしょう。いつしかミュージシャンという肩書きは副業に変わり、フェスに出ているだけで物珍しく見られるようになるかもしれない。そんな未来を見据えながら、物書きになるまでのカウントダウンを日々行っている川谷絵音です。
そんな冗談はさておき、今回のエッセイには僕の深いところから浅いところまで、知らない人にも詳しい人にも楽しんでもらえる内容になっています。地元長崎の話から週刊誌とのカーチェイスまで、盛りだくさんです。『持っている人』というタイトル通り、良くも悪くも持ってしまっている僕は、エッセイを書き終えた後にも数々の持っている出来事に遭遇しました。ということはエッセイ第2弾があることでしょう。次の作品のために取っておきたいエピソードはまだ書かないつもりですが、最近あった何でもない話を聞いてください。

川谷絵音(かわたに・えのん)
日本のボーカリスト、ギタリスト、作詞家、作曲家、音楽プロデューサー。1988年、長崎県出身。「indigo la End」「ゲスの極み乙女」「ジェニーハイ」「ichikoro」「礼賛」のバンド5グループを掛け持ちしながら、ソロプロジェクト「独特な人」「美的計画」、休日課長率いるバンドDADARAYのプロデュース、アーティストへの楽曲提供やドラマの劇伴などのプロジェクトを行っている。