【読み方クイズ】「杜撰」正しいのはどっち?「ずさん」「とせん」/毎日雑学

文芸・カルチャー

公開日:2025/2/26

 普段何気なく目にする漢字、実は読み間違えているかも?このクイズで、思わず悩む「読み間違えやすい漢字」に挑戦してみましょう!
※漢字の読み方は時代や地域によって変化することがあります。このクイズでは、あくまで一般的に“本来の読み方”とされるものを基準としています。

問題は…

「杜撰」の正しい読み方は?

A:ずさん
B:とせん

答えは下にありますので、まだ見たくない方はいったんここで考えてみてください!









答えは「ずさん」です。

例文:杜撰な管理体制が原因で、重要なデータが紛失してしまった。

 ニュースなどでよく耳にするので、音として理解している人は多いはず。いいかげんな、テキトーな、粗雑な、という意味の言葉です。

 中国・宋時代の詩人、杜黙(ともく)は、詩を作る際の規則となる詩律を無視した詩を作ることが多く、「なんてテキトーな詩だ」と批判されることが多かったといいます。また、「撰」とは詩を詩文を作ること、著作すること。杜黙が作り出すような、ルールもへったくれもない粗雑な詩は「杜撰」と呼ばれ、やがていいかげんなやり口を示す形容動詞として使われるようになったとのことです。

<第248回に続く>

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