子育てインフルエンサー・木下ゆーきが初の絵本シリーズを創刊。「苦しいのはどの親も同じ」子育てアイデアを発信し続ける理由とは?【インタビュー】
PR 公開日:2025/4/17

「いらっしゃいませ~。今日はどんな感じにします?」と美容師風におむつ替えをする動画などが大きな反響を呼び、笑いや共感を呼ぶSNSの投稿が人気を集めている子育てインフルエンサーの木下ゆーきさん。その木下さんが初となる絵本のシリーズを創刊!
第一弾の『はぶらしロケット』(Gakken)は、子どもが嫌がる歯磨きを、歯ブラシをロケットに見立てることで楽しんでもらう内容だ。今回のインタビューでは、その絵本や日々の活動に込めた思いを詳しく伺ってきた。
プロフィール
木下ゆーき 1989年3月9日生まれ。タレント・子育てインフルエンサー。元シングルファーザーで3児のパパ。チャイルドカウンセラー資格を保有。子育てモノマネ動画など、笑いを交えた子育て情報を発信するSNSは、総フォロワー数200万人。著書に『#ほどほど育児』(飛鳥新社)、『世界一楽しい 子育てアイデア大全』(KADOKAWA)がある。
子どもは「ロケットが口に入るか?」のゲームが一番楽しい

――僕の子どもは1歳5カ月で、やはり歯磨きを嫌がっていたのですが、この『はぶらしロケット』の方法では笑顔も見られるようになり、歯磨きがだいぶ楽になりました。
木下ゆーき(以下、木下):本当ですか! 試していただけたことも嬉しいです。
――今回は木下さんにとって初の絵本でしたが、作ってみてどんな感想を持ちましたか?
木下:静止画であるイラストは、やはり動きでいろいろな情報を伝えられる動画とは違うので、その点は難しかったですね。今回の『はぶらしロケット』では、ロケットに見立てた歯ブラシがお腹に不時着する場面がありますが、僕の家では「あ、どこかに飛んでっちゃったね!」と違う方向に飛ばしたり、柄の部分を僕の頭に当てて「イテテテ!」って言ったりと、他にもいろいろなことをしているんですよね。そのなかからイラストにして分かりやすいものを取捨選択する作業には苦労しました。
――実際には、絵本の方法以外にも色んな遊びを織り交ぜて歯磨きをしているんですね。
木下:そうですね。この絵本では何回かロケットを飛ばしたら無事に口の中に入りますけど、子どもは「ロケットが入るかどうか」のゲームの部分が一番楽しいので、歯磨きに飽きてきたら「もう一回飛ばす?」って口から出しても全然良いと思います。その子が何を楽しむかを一番知っているのはその子の親だと思いますから、読者の方にはこの絵本を入り口に家庭ごとのオリジナルの遊び方をどんどん取り入れてほしいです。

歯磨き中の口の中には「顔パックをするバイキン」も!?
――この絵本で絵を担当したuwabamiさんはテレビ東京の子ども向け番組『シナぷしゅ』のコーナーでも人気の作家さんです。仕上がった絵にはどんな感想を持ちましたか?
木下:ほんわかした空気感のイラストが凄く良いなと思いましたし、uwabamiさんは小さなお子さんを育てているご夫婦のアートユニットなので、むっちりした足の指の感じとかは「さすが!分かってる~」と感じました。
あと個人的には、歯ブラシが口に入ってからのページが気に入っています。虫歯のバイキンたちが口の中でパーティーをしている場面では、タンバリンを叩いているバイキンがいたり、ちょっと女の子を口説いているバイキンがいたりするんですが、この部分は僕からの提案を一つずつ楽しいイラストにしてもらえました。

――ここは細かい部分を見ると面白いページですが、木下さんが動きを指定しているんですね。
木下:そうですね。子どもが歯磨きに飽きてきたときも、「あっ! こっちに歌を歌ってるバイキンがいるよ~」「こっちのバイキンは顔をパックしてるね」みたいに話しかけると、より長い時間、子どもの気分をごまかして歯磨きができると思います。あとページをめくると、女の子を口説いていたバイキンが“何かいい感じ”になっていたりと、大人にしか分からない仕掛けも入れています(笑)。
――それは気付きませんでした(笑)。歯を磨く時間は単調になりがちなので、こうやっていろいろなネタがあるのは助かります。
木下:ちなみにこの絵本の冒頭には、「大きい声で『あ~~!』って言えるかな?」みたいに子どもに話しかけて、楽しく口を開けてもらうコツなども書いています。そのページは子どもにバレにくいように漢字多めにしてあるのでご安心ください(笑)。