子育てインフルエンサー・木下ゆーきが初の絵本シリーズを創刊。「苦しいのはどの親も同じ」子育てアイデアを発信し続ける理由とは?【インタビュー】

出産・子育て

PR 公開日:2025/4/17

絵本は話をテキトーに作ってもいいし、逆から読んでもいい

――そもそも、この絵本の遊びは木下さんが過去にInstagramの動画で投稿されていたものですよね。やはりお子様の反応は上々でしたか?

木下:楽しんでやってくれましたね。『はぶらしロケット』は、実際に我が家でやって効果があった方法なので、同じ効果を実感してくださる方も多いのかなと思います。

――Instagramに動画を投稿した時点で好評だったんですね。

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木下:そうですね。また、この絵本の発売前には、僕のInstagramのサブスク会員の方々にも絵本の内容をオープンにして、実際に試してもらったりもしました。「初めて自分から歯磨きやりたいって言ってくれました!」「こんなに楽しく歯磨きできたのは初めてです!」みたいな「これサクラじゃないの!?」と驚くような好評の声もいただけましたね(笑)。

――木下さんには「子どもに楽しんでもらう育児テクニック」が他にも沢山あると思います。

木下:歯磨きだけでもいろいろあるんですよ。たとえば、歯を磨きながら子どもにマスキングテープを持たせて、「この歯ブラシの柄の部分に入れられるかな?」って輪投げをしてもらう方法。そうすると、子どもは動く歯ブラシにテープを入れようと夢中になるので、そのあいだに歯を磨けるんです。

 ただ、輪投げよりも『はぶらしロケット』のほうがいろいろな動きがあるし、子どもが好きな乗り物(ロケット)が出てきたり、最初にハイタッチをしたりと子どもの好きなポイントが多いので、今回はこれを絵本にした形ですね。

――この『はぶらしロケット』に限らず、木下さんが絵本の読み聞かせをするときに工夫していることはありますか?

木下:まず子どもって、本当にお気に入りの絵本ができると、そればかり読んでほしいと頼むんですよね。親は「またこれ読むの……?」って気持ちになるんですけど、そんなときは途中のストーリーを僕がテキトーに作ったりとか、後ろから逆に読み始めたりすると、こっちも新鮮だし子どももケタケタ笑ってくれたりします。あと、子どもが年長さんや小学生くらいになったら、「じゃあ間違えたら交代ね」とゲーム性を持たせて交代で読んだりして、わざと間違えて子どもに本を読む練習をしてもらっています。

――「ゲーム性」というのはやっぱり大事なんですね。

木下:楽しくないと、子どももやりたくないですからね。それは大人も同じで、辛いだけの仕事なんてしたくないじゃないですか。

――本当にそうですね。この絵本や木下さんのInstagramの投稿を見ていると、木下さんは「子どもを楽しませること」と同時に「親も楽しむこと」を大事にしているように感じます。いつ頃からそうした心持ちで子育てをするようになったのでしょうか?

木下:そうですね……。まず、僕は普段ずーっと楽しく子育てをしているわけでは全然なくて、子どもにイライラすることもありますし、声を荒げちゃうこともあります。それで子どもの寝顔を見て、「今日は怒りすぎちゃったな……」と反省する夜も幾度となく過ごしてきました。

はぶらしロケット』のような絵本を読む親御さんも、大変な思いをして子育てをしていると思いますが、僕もいろいろな苦労をしている点はやっぱり同じなんです。そんなふうに何もかもが上手くいかないなかで、苦し紛れにやってみたら上手くハマって結果的に楽しくなった……というのが、今回の『はぶらしロケット』とかの方法なんですよね。なので実は、「諦めて楽しまないとやってられない!」みたいな気持ちで生まれたアイデアばかりなんです。

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