子育てインフルエンサー・木下ゆーきが初の絵本シリーズを創刊。「苦しいのはどの親も同じ」子育てアイデアを発信し続ける理由とは?【インタビュー】

出産・子育て

PR 公開日:2025/4/17

僕も「楽しい子育て」なんて毎日はできない。苦しいのはどの親も同じ

――木下さんの以前の著書『世界一楽しい子育てアイデア大全』には、今回の『はぶらしロケット』と同じような「ごはんロケット発射」というご飯の食べさせ方もありました。同じ方法は色んな場面で応用が利きそうですね。

木下:利くと思います。スプーンに乗せたご飯を「飛行機が飛んできたよ―」と言って食べさせてもいいし、クレーンゲームのようにしてご飯を食べてもらうのも良いと思います。そうすると子どもは「もう一回!もう一回!」とゲームを楽しみたくなるので、ご飯を食べたくない気持ちもごまかせるはずです。

 なので、この『はぶらしロケット』をきっかけに「こんな方法でも子どもが楽しんだ!」という方法が見つかったら、ぜひ僕のSNSに送ってください。それを題材に絵本にします(笑)。

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――子育ての中では、「子どもが嫌がるけど、やらなければいけないこと」が沢山あるので、そういう方法を広めてもらえると本当に助かります……。

木下:SNSに「こんな方法あるよ」って投稿すると、それが誰かの助けになるかもしれないですからね。

――木下さんも「これで子育てが楽しくなるよ」という方法をシェアする気持ちでSNSをやられているのでしょうか?

木下:僕がそもそもSNSでの発信をはじめたのは児童虐待のニュースを目にしたのがきっかけでした。そうした虐待の原因に産後うつとか育児ノイローゼがあると気付かされて、「自分と同じように子育てに苦しんでいる人が、SNSを開いたときにくすっと笑えるコンテンツを提供できないか」と思って投稿をはじめたんです。僕は「子育てのアドバイスをしたい」みたいな気持ちは全然ないので、まずは肩の力を抜いて、笑って楽しんでほしいですね。

――この本の後書きでも「ほんの一瞬でも子育てのストレスから解放される瞬間があれば、うれしいです」と書かれていましたね。

木下:そうですね。子育てって、今日うまくいったことが明日うまくいくとは限らないですし、今日喜んで食べてくれたものを翌日は全然食べてくれなかったりするじゃないですか。

――本当にそうですよね……。

木下:なので、気負わずやってほしいなって思います。この本を読んで、「木下ゆーきさん、こんないつも楽しく子育てしてるんだ。いいなぁ……」と思う人もいるかもしれませんが、僕もこんなの自分の心と時間に余裕のあるときしかやってないですから(笑)。余裕がなくて「あー!もう早く口開けて!」と無理やり磨いているときのほうがむしろ多いので、読むことで劣等感などは感じずに、「みんな苦しんでるのは同じだよ」と感じてもらえたら嬉しいです。

――最後に、こちらの本の告知では「絵本シリーズが創刊」と書かれていましたが、絵本は今後も発売の予定があるんですね。

木下:そうですね。4月の『はぶらしロケット』に続いて、7月にはご飯をテーマにした絵本、9月にはトイレをテーマにした絵本が出る予定です。

――トイレの絵本などは、2歳前後のお子さんをお持ちの方にはピッタリそうですね。

木下:どの本も一番大変なイヤイヤ期の子どもには読んでほしいですが、それより小さいうちからも読んでほしいです。早くから読んでいると「あのゲームやって!」と習慣になる場合も多いと思いますから。また、うちの6歳の娘も「はぶらしロケットやって~!」と言ってきたりするので、どの絵本も大きい子どもでも楽しんでくれると思います!

取材、文=古澤誠一郎、撮影=三佐和隆士

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