SF小説の金字塔『ソラリス』を完全コミカライズ。漫画家・森泉岳土「原作をちゃんと咀嚼して漫画ができた」。原作翻訳者にもOKをもらったコミカライズのこだわり《インタビュー》
公開日:2025/3/20
森泉さんのお気に入りカット

――4メートルの赤ちゃんのカットが衝撃的でしたが(上巻P.120‐121)、森泉さんご自身で気に入っているカットはありますか?
森泉 赤ちゃんは僕も好きですね。よく描けたなと思います。動作確認してる感じも(笑)。あと、この日を遮っている(上巻P.166‐167)ミモイド(擬態形成体。ソラリスの海に存在する原形質のひとつ)は描き甲斐がありましたね。

原作を読んだときにイメージが湧いて描きたくなったのが、“あたかもソラリスがもうひとつ別の惑星をうみだそうとしているように見える”という文章です(上巻 p.172‐173)。対称体(ミモイドと同じくソラリスの原形質)が惑星を一つ生み出そうとしているのですが、原作にはその大きさが書かれていないのでそこは自由に描きました。これは自分でもすごく気に入ってますね。

森泉 あとはこの対称体の内部や(下巻 p.8‐9)、この爆発も良かったですね(下巻 p.60‐61)。
はじめはここまで描くつもりはなかったのですが、やっぱり描きたくなってかなり気合を入れましたね。
