家のお金は妻のお金じゃない!? 物価高、友人の結婚式…重なる出費で気付く、崖っぷち家計と将来の不安/妻のお金 新ルール
更新日:2025/4/17
Q.妻の疑問
夫のお金は私のお金でもありますよね?
A.先生の答え
いいえ、あなたのお金じゃありません
家のお金は誰のものか、考えてみたことはありますか?
「夫婦ふたりの財産なんだから、少なくとも半分は私のものでしょ」と思う人もいるかもしれませんね。とくに夫の扶養に入っている人なら、家族の生活費や貯金を夫の収入のなかからやりくりすることが当たり前になっているので、そのように〝勘違い〟しがちではないでしょうか。そう、残念ながらそれは勘違いなのです。夫が稼いだお金は、あくまでも夫のものでしかありません。
家計の銀行口座の名義は誰になっているでしょうか。日本の銀行では、共同名義の口座は開けないので、夫婦共有の口座として管理する場合でも、夫名義になっている世帯が多いはずです。妻も家族カードなどのキャッシュカードを持って家計の管理を任されていたとしても、夫名義の口座である以上、そのお金は夫のお金なのです。
「夫の給料の一部を、私の口座に移して貯めています」という人。それは、法的には贈与にあたるので(年間110万円を超える場合)、勝手にやってはいけないことです。家族の生活費や教育費であれば110万円を超えても課税対象にはなりませんが、それ以外の目的で、夫の口座のお金を妻の口座に移すのはNG。家族間であっても贈与となり、税金を払わなければいけないことを知っておきましょう。
家のお金と個人のお金とは別もの。となると、妻のお金はどこにあるのでしょう? 自分名義の口座を持っていれば、その残高が妻のお金のすべてです。独身時代の貯金がそのまま残っている場合もあるでしょう。もしも、自分名義の口座がない、もしくはその口座に残高がないなら、妻のお金は1円もないということになります。そう考えると、ちょっと怖くなってきませんか。