深夜の山中、毎分8kgの土を80分間掘った青年は全何kgの土を掘った? しかし彼はなぜそんなことを?/とけるとゾッとする こわい算数 フミカちゃんと受験勉強編④
公開日:2025/5/3
『とけるとゾッとする こわい算数 フミカちゃんと受験勉強編』(小林丸々:著、亜樹新:イラスト/ポプラ社)第4回【全6回】
算数×こわい話×ナゾトキがひとつになった大人気シリーズの第3弾! 今回は、中学入試によく出る問題を中心に集めた「フミカちゃんと受験勉強」編。旅人算や、仕事算、相似、数列、場合の数、最小公倍数、年齢算、つるかめ算などなど、さまざまな単元をカバー。受験生はもちろん、怖い話が大好きな人にもオススメ! 楽しみながら勉強できて、苦手教科が好きに変わると大反響の『とけるとゾッとする こわい算数 フミカちゃんと受験勉強編』をお届けします!

問題20 徳河原埋蔵金
先週まで大学の夏休みだったんだけどさ。
臨時収入があったんだ。
ウソみたいな話なんだけど、オレ、小判を掘り当てたんだよ。
いや、冗談じゃない。本当なの。
浜竹山ってとこでさ。
戦国時代のお城があった跡地なんだって。
きっと城主の殿さまだか、武将だかが、埋めた小判なんだろうね。
徳河原埋蔵金っていうらしい。
オレは歴史に興味ないから、小判はすぐに現金にかえちゃった。
結構な金額になったよ。
たなからボタ餅ってやつだけど、でも作業量を考えると決してラクしてもうけたとは言えないかな。
23時45分から土を毎分8kgずつ掘って、小判の入った杉の箱を見つけたのが翌日の1時5分だったんだよね。
えーっと、だから、オレは何kgの土を掘ったことになるんだろう?
