入院中に時速3kmで近づく怪異に遭遇! 時速1kmの足で逃げて18m先の病室に無事たどり着ける?/とけるとゾッとする こわい算数2-⑤

マンガ

公開日:2025/5/17

とけるとゾッとする こわい算数(2)赤い女は何人いるでしょう?』(小林丸々:作、亜樹新:絵/ポプラ社)第5回【全6回】

 算数の問題を解きながら、隠された意味に気づくと恐ろしい真実が浮かび上がる…。怖い話が大好きな女の子で案内役のフミカちゃんと一緒に、問題に隠された謎を解こう。累計35万部突破の『本当はこわい話』著者による、解けるとゾクッとする算数×こわい話×ナゾトキがひとつになった新感覚ショートストーリー集第2弾『とけるとゾッとする こわい算数(2)赤い女は何人いるでしょう?』を、好評につき再掲載でお届けします!

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『とけるとゾッとする こわい算数(2)赤い女は何人いるでしょう?』(小林丸々:作、亜樹新:絵/ポプラ社)

19 入院中の体験

サッカー部の練習中に右足を骨折してしまったタナカくん。

市内の大きな病院に入院しています。

夜中にトイレに行きたくなり、一人で向かいました。

昼間はなんとも思わないのに、照明の落ちた、暗く長い廊下は不気味です。

松葉杖をつくのも面倒で、手すりをたよりに、ケンケンでトイレに行きました。

用をたして部屋にもどろうとすると、廊下の奥――自分の病室とは反対の方向から、誰かがこっちに向かって来ることに気づきました。

白衣姿だったので、医師か看護師だと思いました。

だけど、目を細めてよく見ると、その白衣は、首から上がありませんでした。

どんなに目をこすってみても、顔はあらわれません。

事態が理解できず、その場で固まってしまったタナカくん。

ですが、白衣の足は止まりません。

ゆらゆらと体を不気味にゆらしながら、廊下を前進してきます。

得体の知れない恐怖に、タナカくんの全身はガクガクとふるえました。

と、とにかく、早く逃げなくちゃ……。

白衣が24mの距離まで近づいたとき、タナカくんは自分の病室をめざして、足をふみだしました。

足をケガしているタナカくんは、時速1kmで移動します。白衣は時速3kmで歩きます。

トイレから病室までの距離が18mのとき、

白衣に腕をつかまれることなく、タナカくんは病室までたどりつくことができるでしょうか?

ただし、白衣の伸ばした手は氷のように冷たい。

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