芳根京子と本田響矢が新婚夫婦に。ドラマ『波うららかに、めおと日和』衝撃の「写真」との結婚式はこうして生まれた【原作者・西香はちインタビュー 前編】

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更新日:2025/4/25

軍服に昭和のおしゃれ。キャラの装いも見逃せない

――先生一押しの軍服は?

西香:一押しですか? それはやっぱり一番豪華な大礼服……あのすごい襟に刺繍がいっぱいあって、肩章がごつい服。あれがやっぱ一番かっこいいです、派手で。1巻の書影で瀧昌が着ている服ですね。

――軍服はかっこいいですけど、細かいので作画、チェックともに大変そうですよね。

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西香:それはまあ……、覚悟のうえですからね。それでもちょいちょい間違えてしまいます。

――軍服だけでなく、男女ともにいろいろな装いを見せてくれるのが『波うららかに、めおと日和』の見どころのひとつだと思っています。先生のお気に入りのキャラクターの装いなどは。

西香:戦前、スーツはテーラーで仕立てるものだったので、瀧昌がスーツを作る回は描きたいと思っていました。お気に入りなのは、単行本8巻に入る予定の、なつ美が百貨店に指輪を取りに行くときの格好が結構気に入ってます。あと2巻で瀧昌に初めて洋装を見せる回も。

福島:なつ美の服装には、ルールがあるんですよね。

西香:そうです、そうです。お出かけするときは洋装って決めてます。だから瀧昌とデートのときは、いつも洋装ですね。もうちょっとかしこまった場面では和装の訪問着みたいなのを着せて、普段は着物と決めてます。

――これも当時の雑誌や資料を見て描かれているんですか。

西香:そうですね。当時のファッションや風景を集めた写真集があって。その本に載っている女性たちの服装を参考に描いています。かわいいんですよ! 本当に、今の人が着ても全然違和感がないぐらいにめっちゃかわいい。

キャラクターの装いの参考にしているという資料のひとつ

西香:ファッションについては、国会図書館で当時の婦人雑誌とか見て、雰囲気をなんとなく感じたりするようにしています。

後編では、実写ドラマ化について西香先生にお話を伺った様子をお届け。ドラマ化決定を聞いた際の心境やドラマ化に対しての想い、そして連載50回を超え、5月には単行本最新8巻が刊行される『波うららかに、めおと日和』が迎える「ひとつの区切り」とは。後編は4月25日更新予定!

取材・文=籠生堅太(yomina-hare)

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