「面白くなるのなら、手を加えてもらって構わない」芳根京子主演ドラマ『波うららかに、めおと日和』原作者が語る実写化への想い【原作者・西香はちインタビュー 後編】

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公開日:2025/4/25

自分で描いているのに、ついていけないキャラクター

――連載は50回を超えて、単行本最新8巻も5月14日に発売されます。ここまで描かれてきたエピソードの中で、読者からの反響の大きかった回などがあれば。

西香:反響が大きいのは、やっぱり深見さんと芙美子さんの2人が出てくる回ですね。何を描いても反応がいい感じがするんで。嬉しいんだけど、あの2人を描くの難しいんで、大変と思うこともあります(笑)。

――どういったところが、難しいと感じられますか?

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西香:深見さんと芙美子さんは、やってることがすごく高度で、自分で描いてるのに、若干ついていけないときもあるんです(笑)。でも難しい分、描き終わった後はやっぱり満足しますけどね。あの2人の話は。

――どの話も反響が大きかったということですが、これは特にというエピソードがあれば。

西香:やっぱあれかな、深見さんたちの結納の話かな。

『波うららかに、めおと日和』担当編集者・福島千尋(以下、福島):主役じゃないキャラに、こんなに反響がもらえて、すごく嬉しいですね。

西香:私は「コミックDAYS」のコメント欄を見るくらいしかできないのですが、やっぱり反響大きかったですか?

福島:ありましたね。西香さんが都合のいいキャラクターではなくて、作品世界の「人間」をしっかり描いていることで生まれている広がりだと思います。人間関係をしっかり、丁寧に描いていないと、あれだけの反響は得られないので、西香さんのすごいところだなとは思っています。

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