大人気実録コミックエッセイ『サレ妻になり今は浮気探偵やってます』のシリーズ続編、『サレ妻になり今は浮気探偵やってます 夫が知らない女と結婚式挙げてました』（コマ：原作、蒼衣ユノ：イラスト・漫画/KADOKAWA）。

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　本作の主役は、夫の不審な行動に悩む女性・もえ。「サレ妻」となった経験を経て浮気探偵になったコマへ、もえが相談のDMを送り、ふたりはタッグを組むことに。

　大学在学中に妊娠が判明し、結婚したもえとケン。ある日もえは、ケンのカバンの中に指輪が隠されていることに気づく。「いつか結婚指輪を買って結婚式を挙げよう」という約束がはたされる日が来たのか？ しかしケンから指輪が手渡される気配はなく、膨らんだ期待はやがて違和感へと変わっていく。

　ここでもえは、義母に事態を相談。しかしこれが間違いだった。息子がかわいく、古い価値観のままの義母は、ケンのために浮気相手へ手切れ金を渡してしまう。

　形式上は解決したはずのケンの浮気だったが、不審な行動は終わらない。ケンはうまく騙せていると思っているのか、偽りの出張へ意気揚々と出かけていく。

　尻尾をつかむために探偵事務所の調査員を派遣したところ、ケンは見知らぬ女性と結婚式を挙げていたのだった！

「男の浮気は犬が電柱におしっこするのと一緒よ！」息子の浮気などお金で解決すればいいと考えているクセ強な義母は、なかなかの強敵だ。しかしそれ以上に厄介な相手がケンを援護し、もえの前へと立ちはだかる。

　両家を巻き込んで浮気の実態を明らかにしていくシーンはド迫力！ ページをめくる手が止まらなくなること必至だ。

　センセーショナルな展開はもちろんのこと、登場人物たちの過去が明かされることで被害者と加害者は表裏一体なのだと考えさせられるのも、本作の魅力である。

　見知らぬ女と結婚式を挙げる夫の姿を見てしまったもえのショックは計り知れない。それでも、娘のためにと立ち向かうもえ。彼女の戦いの結末をぜひ見届けてほしい。

文＝ネゴト / Ato Hiromi

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