日向坂46・平尾帆夏「ひらほーポーズはずっと使っていきたい」 激動の1年間と成長を語る【舞台『サザエさん』インタビュー】
公開日:2025/5/31
悩んだときに支え合った同期の存在
――ここからはグループの活動についても伺えればと思います。昨年5月にリリースされた11thシングル『君はハニーデュー』でグループに選抜制が導入されて、平尾さんは初の選抜入り。それからの1年を振り返ると、グループ全体の活動に加えて、四期生単独の活動もあり、かなり忙しかったのではないかと思います。
平尾:1年…! もう5年くらい経ったように感じます(笑)。
――まさにそれくらいの密度で。四期生だけの活動に限っても、昨年5月に『日向坂ミュージックパレード』がスタートし、8月に『四期生ライブ』、10月に映画『ゼンブ・オブ・トーキョー』が公開。10月と今年2月には『日向坂ミュージックパレードLIVE』を行い、3月には舞台『五等分の花嫁』の上演がありました。もちろんさらにグループ全体でのライブや、シングルリリースもありました。
平尾:うわ〜、すごい! 本当に、初めての経験をたくさんさせていただいた1年でした。舞台も映画もそうですし、歌番組に出演させていただいたり、1人でバラエティ番組に出させてもらったり。グループとしても、すごく変化の多い年でした。

――さまざまな経験を重ねるなかで、自身の成長を感じる場面もあったのではないでしょうか?
平尾:そうですね。お仕事との向き合い方を少しずつ学んできたんじゃないかなと思います。私、性格的に何でも120%でやりたいっていう気持ちが強くて、その気持ちのまま全部に全力で取り組んでいたら、いっぱいいっぱいになっちゃうことが多かったんです。
でも、頼れるところは同期に頼るとか、早めに準備をするとか、いろいろなスケジュールがあるなかでのペース配分をようやくつかめてきた気がします。活動を始めて2年半で、そこが一番の成長かもしれません。
――全力で取り組むのは大切なことですけど、続けるのは大変ですよね。
平尾:それでもやっぱり、どのお仕事も100%の気持ちでは取り組みたいんです。ただ、「100点を目指す」のではなく、「自分なりの100%を出そう」という気持ちに変わってきました。
――そうしたなかでも、大変だったり、悩んだりする時期もあったのでは?
平尾:もちろん悩むこともありましたし、苦しいなって思う瞬間もありました。でも、やりたいことが本当にたくさんあったので、悩みもポジティブなものが多かったんです。だから、しんどいというより、“自分との戦い”という感じでした。

――例えば、どんな悩みがありましたか?
平尾:昨年末あたりはライブが続いていて、『日向坂ミュージックパレードLIVE』に、『12th Single ひなた坂46 LIVE』、それに全国ツアーと、本当に立て続けだったんです。でも、ファンの方との交流も大切にしたくて、ブログも書きたいし、トークアプリのメッセージも送りたいし…。ちょうど個人でテレビに出演する機会も重なっていて、全部を120%でやりたいと思っていた自分にとっては、一番大変な時期でした。
――そんな時期を、どうやって乗り越えたのでしょうか?
平尾:さっきお話ししたような、お仕事への向き合い方を考え直したことも大きかったんですけど、それ以上に大きかったのが同期の存在です。同じようなスケジュールを送っていて、抱える悩みも似ていたので、お互いに気持ちや不安を伝え合って。ドーナツを差し入れし合ったり、ちょっとしたことでも励まし合う時間があって、それがすごく支えになりました。
――やっぱり同期の存在は大きいんですね。
平尾:本当に誰に相談しても、ちゃんと話を聞いてくれる温かい子たちばかりなんです。それに、先輩方が掛けてくださる言葉にも救われました。特に最近は、上村ひなのさんと仲良くさせていただいていて、「終わったら、かき氷食べに行こうね」って、さらっと言ってくださって。そんなひと言に、何度も救われました。
――かき氷は、行ったんですか?
平尾:行きました! ひなのさんに限らず、いろんな先輩方が声を掛けてくださって。「帰る場所がある」って、すごく幸せなことだなと実感しました。