夫と相談し、娘がいじめを受けている可能性は運動会での様子で判断することに。心が晴れないまま運動会当日を迎える【漫画家インタビュー】

マンガ

公開日:2025/6/16

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 ハルコが笑顔で通う学校は、実は孤独な闘いの場だった。娘のハルコが学校でいじめられているという噂を、息子のフユタがナツミに話すところから物語が始まる。娘の様子を見ていくうちに疑念は確信へと変わっていき、そして徐々に、加害者と被害者の境界が揺らいでいく複雑な事態であることがわかっていきーー。娘が学校で受けているいじめと向き合う家族の奮闘を描いたコミックエッセイ『家族全員でいじめと戦うということ。』(KADOKAWA)。著者であるさやけんさんにお話を伺った。

 学校でのことはとりあえず担任に任せ、運動会で娘の様子を見守ることにしたナツミと夫のアキオ。当日、いじめの当事者と思われるクラスメイト・りぃと普通に会話するハルコの姿を見てナツミは安堵しかけるが――。

――SNSやブログのコメントで、勇気づけられた言葉はありますか?

登場人物ひとりひとりに感情移入していただけたり、キャラクターへの批判や応援の言葉など、ひとつひとつのコメント全てが描く力になっていました。

これだけたくさん読んでいただけていると思うと、本当に勇気づけられました。

――娘のいじめについて話し合うナツミとアキオが印象的でした。さやけんさんの家庭でも「話し合う」ことを大切にされていますか?

元々、どんなことに対しても長々と話をすることが多かったのですが、この作品を描いてからはもっと、そうした話し合いや会話が増えたように思います。

ちょっと、くどくど長いかも知れないなと思いつつも……話はしすぎるほどします。

――執筆中、ご友人ご家族の反応はどのようなものでしたか?

結末は知ってはいながらも、更新を楽しみにしてもらえていたようです。この先を漫画ではどう描くのか。と、新鮮な気持ちで読んでくれていましたね。

 笑顔の裏に隠された4年間の孤独――。自分の子どもがいじめを受けて苦しんでいることに気がついたとき、本人や学校、いじめをする子どもに、あなたはどう向き合うだろうか。

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