インスタフォロワー数19万超の現役看護師で料理研究家による健康レシピ! 時短で簡単、夏バテ対策にもぴったりな料理を作ってみた
PR 公開日:2025/7/6

人は食べたものでできている、というのはよく言われていることだが、仕事や育児に追われると整った食生活を続けていくのは難しい。でも、忙しいときほど必要な栄養をしっかり摂って健康を維持していく必要がある。このジレンマに頭を悩ませつつ、対処できないまま日常が過ぎていき、気づけばなんとなく体調が悪い――という人は多いのではなかろうか。
『現役看護師まろの夜勤明けくたくたでも作れるヘルシー時短レシピ』(看護師まろ/自由国民社)は、そんな人にぜひとも取り入れてほしいレシピが詰まった本。著者である看護師まろ氏は、総合病院に10年以上勤務する看護師。そして料理研究家でもあり、インスタグラムのフォロワー数は19万人を超えている。本書は、普段はがん、認知症、糖尿病、脳梗塞など様々な病気を抱える患者のケアに携わっている多忙な著者が、「夜勤明けでくたくたでも作れる健康レシピ」として提案する、簡単かつ短時間で作れる健康的なおいしいレシピを紹介した一冊だ。
自身の生活で働きながら自炊を続けることの大変さを痛感している著者が大切にしているのは、「食べて健康に、元気になれる」こと。掲載されているレシピはどれも、野菜やたんぱく質をしっかり摂れる食材を使って、頑張らなくてもおいしく作れる工夫が施されている。そこで実際に3品を作ってみた。
豚ニラ塩麹炒め(調理時間15分)

1品目は、「Part1 くたくたでも作れる」項目から「豚ニラ塩麹炒め」。油をひいたフライパンに刻みにんにくを入れて炒め、片栗粉と塩をまぶした豚肉を焼いていく。焼き目がついたら豆板醤、醤油、塩麹、みりんを加えてなじませ、一口大に切ったニラ、卵を加えれば完成。仕上げにカツオ節とミョウガを添える。
こうした卵を使う炒め物は、先に卵を炒めておいて皿に取り出す工程が多いが、本書では1つのフライパンで他の食材を端に寄せ、卵を投入し火を入れるスタイル。これならより手軽に作れて洗い物も増えない。15分以内で作れると書いてある通り、実際に15分程度で完成した。にんにくと豆板醤が効いていて、ごはんにのせて丼にしてもイケる。トッピングのミョウガのシャキシャキ感もたまらない。ちなみに、ニラをキッチンバサミで切るとより時短になる。
梅きゅうさっぱり和え(調理時間5分)

2品目は「Part2 パパッと作れる」項目から、火を使わず5分でできるお手軽副菜「梅きゅうさっぱり和え」。縦半分に切ったきゅうりをさらに斜め切りにし、種を取って刻んだ梅、醤油、砂糖、カツオ節と和えるだけ!
きゅうりのみずみずしい淡白な味わいに、梅の深みのある味わいと酸味、カツオ節のうまみ、砂糖醤油の甘じょっぱさが相性抜群。こちらも所要時間5分以内とある通り、切って和えるだけなので5分はかからなかった。作りたてもシャクシャクとした食感でおいしいが、多めに作って冷蔵庫に作り置きしておくと、きゅうりから程よく水分が出て味がなじみ、漬け物っぽい食感を楽しめるのも嬉しいポイント。
豆腐の担々スープ(調理時間20分)

最後は「Part3 カラダを元気にできる」項目から、そのまま食べてもごはんや麺を入れても楽しめる「豆腐の担々スープ」。油をひいたフライパンで豚ひき肉に焼き目をつけ、にんにく、生姜を加えて炒める。えのき茸、豆板醤、醤油、白だし、みりん、すりごまを加えてさらに炒め、水、味噌、鶏ガラの素を加えて沸々とさせる。ニラ、豆乳を加えて沸騰させない程度に温めたら、器に入れてごま油とラー油を回しかけ、きゅうりを添えて完成だ。
担々系は練りごまを使うレシピが多く「そんなの常備してない」となりがちだが、すりごまなら置いておきやすい。調味料もシンプルで、著者の配慮が感じられる。切った材料をどんどんフライパンに追加していくだけなので、失敗しそうなポイントもなく、これなら初心者でもおいしい担々スープが作れるだろう。しっかりとコクがありつつも優しい味わいで、一口ごとに体に染みわたっていく。こちらも所要時間20分以内とある通り、実際に15~20分程度で完成した。
作ったどのレシピも、近所のスーパーで買える食材と調味料しか使っておらず、一回使ったっきりで放置しそうなマニアックなものは一切なかった。作り方もシンプルで、疲れていても何も考えずにささっと作れる、それでいて必要な栄養をしっかり摂れるものばかり。ほかにも作ってみたい料理がたくさん掲載されていた。
これからの時期は暑さで一段と体力を奪われやすくなっていく。疲れているときこそ本書のレシピで無理なく元気をチャージし、疲労をため込まず夏を乗り切りたい。
調理、文=月乃雫