「パパのお顔こわい」という娘の言葉の真相とは? 笑わない夫を拒絶する娘【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/7/20

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※この記事はセンシティブな内容を含みます。ご了承の上、お読みください。

夫と心が通わない カサンドラ症候群で笑えなくなった私が離婚するまでの話』(アゴ山:原案、鳥頭ゆば:漫画/KADOKAWA)は、「カサンドラ症候群」になったアゴ山さんが離婚するまでの苦悩をリアルに綴った漫画。カサンドラ症候群とは、アスペルガー症候群など発達障害の特性のあるパートナーと安定的な関係を築くことが難しく、重いストレスを抱えて心身に不調をきたしている状態のこと。

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 なんでも話せる夫婦でありたいと願う主人公のアコは、意見を聞いても考えず頷くばかりの夫ユーマとの関係に悩む。ところが、暴力もなく、散財もしない夫に対する悩みを誰からも理解されず、孤独感を抱え…。本人に悪気はないと分かっていても、心が通わない相手と一緒に暮らすことはつらさしかない。「カサンドラ」状態になった妻が夫と離婚するまでを描いた本作。原案者のアゴ山さんに、夫と暮らした当時の苦悩や離婚してからの心の変化などを聞いた。

――長女のしずくちゃんはユーマさんになかなか懐かないようでした。“イヤイヤ期(パパだけ)”という時期的なこともあると思いますが、「パパのお顔こわい」と話していたのが気になります。その発言の理由とは?

アゴ山さん(以下、アゴ山):最初に理由を聞いた時は「カラスみたいで怖い」と言っていました。カラスみたいだと思ったのは、ユーマが常に黒い服を着ていたから。怖いのは笑わないから。これらが合わさって、こういった発言をしてしまったようです。

――しずくちゃんは離婚後もパパを嫌がって会いたがらないようで、その理由も気になるところです。

アゴ山:何度も聞いてみましたが、ただ「嫌いだから」としか言わないんです。“嫌いなものは嫌い”というストレートな感想のようです…。

――しずくちゃんは4歳で自閉スペクトラム症と診断されていますが、よく笑っているようですね。ユーマさんとしずくちゃんのタイプは違うと感じますか?

アゴ山:もちろん共通してるなというところはいくつかありますが、ユーマとはまったく違うなと思います。ひたすらよくしゃべり、笑い、趣味や好きなことも多いので、一口に特性があるといってもこんなに違うのか…と改めて考えさせられます。

取材・文=吉田あき

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