離婚してシングルマザーになる前に、自立に向けて準備した3つのこと【著者インタビュー】

マンガ

公開日:2025/7/24

kokorogakayowanai24_6_0

※この記事はセンシティブな内容を含みます。ご了承の上、お読みください。

夫と心が通わない カサンドラ症候群で笑えなくなった私が離婚するまでの話』(アゴ山:原案、鳥頭ゆば:漫画/KADOKAWA)は、「カサンドラ症候群」になったアゴ山さんが離婚するまでの苦悩をリアルに綴った漫画。カサンドラ症候群とは、アスペルガー症候群など発達障害の特性のあるパートナーと安定的な関係を築くことが難しく、重いストレスを抱えて心身に不調をきたしている状態のこと。

advertisement

 なんでも話せる夫婦でありたいと願う主人公のアコは、意見を聞いても考えず頷くばかりの夫ユーマとの関係に悩む。ところが、暴力もなく、散財もしない夫に対する悩みを誰からも理解されず、孤独感を抱え…。本人に悪気はないと分かっていても、心が通わない相手と一緒に暮らすことはつらさしかない。「カサンドラ」状態になった妻が夫と離婚するまでを描いた本作。原案者のアゴ山さんに、夫と暮らした当時の苦悩や離婚してからの心の変化などを聞いた。

――2人目が生まれてから育児の合間にしていた在宅の仕事を増やしたそうですが、子育てと両立するのは大変だったと思います。キャパオーバーになることはありませんでしたか?

アゴ山さん(以下、アゴ山):正直、キャパオーバーだと何度も感じていました。ただ、私の場合は好きなことの延長にある仕事を選んだので、なんとか、自分を奮い立たせて乗り切れたのかなと思っています。

――離婚を意識しはじめてから、母子3人での生活に向けて準備をしたことはありますか? また、仕事面でも変化はありましたか?
 
アゴ山:とにかく、今後ひとりで2人の子どもを育てていくためにいくら必要なのか、金銭面の試算をしました。どれくらい仕事をして稼いだらいいのか知りたかったので、お金の勉強もしました。あとは、いろんな離婚経験者の方の意見をネットで調べたりもしました。

――自立するために最適な方法をあらゆる面から探っていたのですね。離婚できたのは、仕事で収入を得ていることも大きかったでしょうか?

アゴ山:かなり大きいと思います。仕事が不安定だったら、正直、離婚を決断できたかどうか分かりません…。

取材・文=吉田あき

あわせて読みたい