離婚後の夫が漏らした本音。結婚前にやらなければよかったと、「後悔している」こととは?【著者インタビュー】
公開日:2025/7/28

※この記事はセンシティブな内容を含みます。ご了承の上、お読みください。
『夫と心が通わない カサンドラ症候群で笑えなくなった私が離婚するまでの話』(アゴ山:原案、鳥頭ゆば:漫画/KADOKAWA)は、「カサンドラ症候群」になったアゴ山さんが離婚するまでの苦悩をリアルに綴った漫画。カサンドラ症候群とは、アスペルガー症候群など発達障害の特性のあるパートナーと安定的な関係を築くことが難しく、重いストレスを抱えて心身に不調をきたしている状態のこと。
なんでも話せる夫婦でありたいと願う主人公のアコは、意見を聞いても考えず頷くばかりの夫ユーマとの関係に悩む。ところが、暴力もなく、散財もしない夫に対する悩みを誰からも理解されず、孤独感を抱え…。本人に悪気はないと分かっていても、心が通わない相手と一緒に暮らすことはつらさしかない。「カサンドラ」状態になった妻が夫と離婚するまでを描いた本作。原案者のアゴ山さんに、夫と暮らした当時の苦悩や離婚してからの心の変化などを聞いた。
――ユーマさんは離婚後にどうされていますか? 何か、後悔していることもあるのでしょうか。
アゴ山さん(以下、アゴ山):離婚後に一度だけ、ユーマの本音を少しだけ聞けたかなと思える話し合いがありました。その時に、当たり前のようにユーマの実家に同居させたがったことなどについて「後悔している」と言っていました。アスペルガーについては触れていませんでした。
――一時は「親権がほしい」と言っていたユーマさんも、話し合いの末、親権を譲ることに納得。ただ、離婚後の面会で、長女のしずくちゃんはユーマさんに寄り付かず、長男のぽったんくんだけがユーマさんの元を訪れているそうですね。ふたりでどんなふうに過ごしていますか?
アゴ山:基本的には、ユーマの自宅にいることが多いようです。テレビを見たりゲームをしたりしているようです。
――「ひとり親では大変」と思うことや、「役に立っているひとり親向けのサポート」があったら教えてください。
アゴ山:やはりお金の面の不安は大きいです。私の場合は母子手当がもらえなかったのですが、児童手当の他に、扶養手当、就労支援、ひとり親家庭等医療費助成制度など、ひとり親が受けられるサポートはたくさんあります。頼れる制度はなんでも頼ったほうが絶対にいいと思います。
取材・文=吉田あき